天上天下唯我独尊とは、自分の人生を自分らしく生きるということなんです

天上天下唯我独尊とは…

天上天下唯我独尊とは、お釈迦さんが、生まれた後すぐに、四方に7歩ずつ歩いて、右手で天を指し、左手で地を指して、「天上天下唯我独尊」(てんじょうてんげゆいがどくそん、または、てんじょうてんがゆいがどくそん)と言われたという、仏教の言葉なんです。

  • 天上天下とは、全世界、全空間、時空を超えたもっと広い意味かもしれません
  • そして、唯我独尊とは、個々人の尊厳を意味すると言われています

重要なことは、「天上天下唯我独尊という言葉を、自分自身が、どのように解釈して、どのように自分の人生に活かしていくのか」ということです

お釈迦さんは、紀元前6世紀から5世紀ごろに、現在のインド北部(ネパールとの国境付近)に生まれたとされています。

その当時の言い伝えやお釈迦さんの教えが、時空を超えて、日本語(漢字)になっているわけですので、いろんな解釈が生まれます。

どの解釈が正しいとか、正しくないとか、そういうことではありません。

そもそも、お釈迦さんやお釈迦さんの言葉を書き残した方々にはもう会えませんので、本当のことはわかりませんのでどの解釈が正しいのかはわかりません。

だから、それぞれ個々人の解釈があってもいいんです。

重要なことは、天上天下唯我独尊という言葉を、自分自身が、どのように解釈して、どのように自分の人生に活かしていくのかということです。

そのことも含めて、天上天下唯我独尊というのかもしれません。

時空を超えて、ただ我のみが独り尊ぶ、天上天下唯我独尊

「尊ぶ」という解釈もあり。「尊い」、だから尊ぶ。そして、何を尊ぶのか…

お釈迦さんは、裕福な家柄の王子として生まれましたが、29歳のときに出家して、35歳の時に悟りを開いたと言われています。

もちろん、王子として、家柄を守っていくことも重要なことではあったと思われますが、家柄を守っていくことは、お釈迦さんでなくても、他の誰でも、家を継ぎたいと思う人が継ぐことができます。

当然ながら、実際に家を継ぐ人が他にいたのでしょうね。

王子という立場を他の人に譲り、出家することを、もしかするとほとんど誰も理解をしてくれなかったかもしれません。

でも、お釈迦さんは、お釈迦さんにしかできないことがあることに気付き、その使命を尊び、その使命に従ったのです。

誰にも理解されなくても…

そして、お釈迦さんはたくさんの民を救っていく旅を続けるのです。

決して、独りよがりではありません。

まさに、時空を超えて、ただ我のみが独り尊ぶ、天上天下唯我独尊であると言えるのではないでしょうか…?

自分の価値観に従って、自分の人生を生きる、天上天下唯我独尊

他人の人生を生きない

誰かの言葉や行為に傷付いたり、イライラしたりすることがあります。

原因は、誰かの言葉や行為かもしれませんが、よく考えてみると、怒りも悲しみも、実は自分の中から生まれてくる感情なんですよね。

怒りも悲しみも、すべて誰かのせいではなく、自分の中から生まれてくるんです。

天上天下唯我独尊だからといって、その感情を大切にしようというわけではありません。

他人の言葉や行動に心を乱されるのは、まさに他人の人生を生きることなんです。

人間だから感情があるのは当たり前です。

でも、心ない言葉や行為に敏感に反応し過ぎて、自分の尊い人生の時間を無駄にしてはいけません。

他人の言葉や行動に心を乱されない、つまり、他人の人生を生きないということも、天上天下唯我独尊であると言えるのではないでしょうか…?

自分をしっかり持って、自分の人生を生きましょう。

過去を生きない

諸行無常、すべてのものは、そこに留まり続けるのではなく、移り変わっていくものなんです。

過去をひきずったり、過去にこだわったりしたままでは、今を生きていくことはできません。

過去にこだわらず、過去をひきずらず、過去を教訓にして今を生きていきましょう。

他人の価値観を尊重する

天上天下唯我独尊とは、他人の価値観や社会の価値観を無視して、自分の価値観やわがままを通すことではありません。

自分自身に天上天下唯我独尊があるように、当然ながら、他の人にもその人の天上天下唯我独尊があるわけですから、他人の価値観を無視して、自分の価値観やわがままを通すことはできません。

他の人の価値観や社会の価値観を無視したうえに、自分自身の天上天下唯我独尊が成立することは決してありません。

他の人の価値観、そして、社会の価値観を尊重した先に、自分自身の天上天下唯我独尊があるのです。

つまり、自分の価値観に従って自分の人生を生きることが、少なくとも、他の誰かを傷付けたり、何かを奪ったりしていないかどうかを考えなければいけません。

そして、自分の価値観に従って自分の人生を生きることが、世のため、人のためになっていれば、なお良しなんです。

自分の価値観に従って、自分の人生を生きる

自分がどのように生きるのかを決めるのは自分自身です。

そして、自分の価値観を誰かに理解してもらう必要はありません。

もちろん、誰かに認めてもらう必要もありません。

自分が理解しているだけで十分なんです。

そのことが天上天下唯我独尊に他なりません。

お願い

私は僧侶でも仏教学者でもありませんので、天上天下唯我独尊について本当の意味の解釈とは違っているところもあると思いますが、ご寛容のほどお願い申し上げます。