論語と算盤とは、どんな算盤を持っているのかという自分自身に対する強烈な問いかけなんです

論語と算盤を勘違いしていませんか?

私は、あるところで、論語の勉強をさせていただいているのですが、私のような真面目なメンバーは、そもそも論語を学ぶことの意味や目的を問いたくなってくるのです。

なぜ学ぶのか…

今の世の中、論語をまったく勉強しないで一生を終える人はたくさんいるはずです。

もちろん、それで十分に幸せな人だったたくさんいるはずです。

でも、なぜ論語の勉強をするのか…

すると、その会の主催者の先輩にあたる、ある方が私に優しく説明してくださいました

論語はブレーキやハンドルなんだよ

最高のエンジンを使うために最高のブレーキとハンドルが必要なんだ。

車には、エンジンだけでなく、ブレーキとハンドルが必要で、いくら最高のエンジンを開発しても、それに相当する最高のブレーキとハンドルがなければ、危なくてそのエンジンは使えないんだよ。

つまり、ブレーキやハンドルは、エンジンを使うためにあるんだということなんです。

これは論語と算盤と同じ考えなんですよね

もちろん、そのことはわかるのです。

それでも、やっぱり、私は疑問を持ってしまうんです

他のメンバーに言わせると、私は斜に構えているらしいです(笑)

もちろん、論語を否定しているわけではありませんよ。

「最高のエンジンには、最高のブレーキとハンドルが必要である。」ということについても何ら疑問はありません。

その通りだと思います。

例えば、「この車には、最高のエンジンが搭載されてるんですよ。でも、ブレーキとハンドルは旧式で性能がよくありませんのでご注意ください。」って言われると、危なくてその車には乗れないですよね。

でも、そもそも、その車にはどんなエンジンが載ってるの?

論語が最高のブレーキとハンドルで、ブレーキやハンドルは、エンジンを使うためなんだとして、そもそも、その車にどんなエンジンが載ってるの?

もっと言うと、その車、エンジン載せてます?

これが私の違和感なんです。

論語と算盤って、「どんな算盤を持ってるんだよ?」という、自分自身への強烈な問いかけなんだと思うんです。

ブレーキとハンドルを開発する一方で、大きいエンジンを開発することも必要なんじゃない?

ブレーキやハンドルだけを高性能にしても、もちろん安全性は最高水準以上になるかもしれませんが、軽自動車のエンジンではバランスが取れない。

やっぱり、エンジンも開発しなければいけないんです。

最高水準以上のブレーキやハンドル、そしてタイヤがついていて、しかも、快適で、乗り心地も良く、デザインも良く…という最高級の車が必要なんです。

こういうことを書くと反論する人が出てくると思います

もちろん、そういう人はそれでいいと思います

それぞれその人の考え方があるのですから、その人にとってはその考え方が正しいということですので、私は、その考え方を全面的に称賛しています。

そういう人は、最高水準以上のブレーキとハンドルをつけるために、ブレーキとハンドルの開発をさらにどんどん進めていけばいいんです。

その考えは決して間違ってはいないですし、それはそれで大きな意味があることではあるはずですので…

でも、私たちビジネスマン(会社員や経営者)は、最高のエンジンが搭載されていて、最高水準以上のブレーキやハンドルが付いていて、快適で、乗り心地も良く、デザインも良い車を作るように生きていかなければならないんです。

もちろん、デザインも派手で、暴走するようなエンジンであれば、危険ですので、そういう場合は、できるだけ早く安全な最高性能のブレーキとハンドルをつけてください。

好き勝手に暴走しようとは言ってませんから…

勘違いしないようにしなければいけません

たまに、論語をやってて、人格者だから、仕事がうまく行っているんですよね…という人がいます

もちろん、それは正しいと思います。

決して間違っていないと思います。

でも、そういう人は、そもそも論語の勉強だけでなく、すでにしっかりした算盤を身に付けているか、一方で算盤の開発を続けているからこそ、そういう現状があるんです。

その方の若い頃のエピソードをお聴きすると、休みもなく、夜中まで一生懸命仕事をしていたお話をしてくださることがあります。

その頃は、おそらく、「論語<算盤」の比率になっていたはずです。

もしかすると、論語の勉強をしていなかったかもしれません。

物事には、オモテとウラ、光と影、見えるところと見えないところ、少なくとも2つの側面があるんです

両方あるんです。

両方が必要なんです。

つまり、論語と算盤の両方が必要なんです

両方しなければならないんです。

そして、時間の流れには、「過去、現在、未来」があるんです。

時間の流れの中で、人も変化していくんです。

時間の流れの中で、論語と算盤の比率が変わっていくんです。

1か月の中でも、1週間の中でも、1日の中でも、論語と算盤の比率が変わっていくんです。

そして、未来があるんです。

論語も算盤も、両方とも一生懸命やることが必要なんです

自分の人生を夢や目標に向かって強く推進するようなエンジンを搭載しているでしょうか?

もちろん、高性能のブレーキやハンドルは必要です。

でも…

  • 夢や目標に向かって強く推進するようなパワフルなエンジンを搭載しているでしょうか?
  • 快適で心地が良い言動や振る舞いができているでしょうか?
  • おしゃれに気を付けているでしょうか?

今の自分自身にとって、どのような論語と算盤の割合にすればいいのかを考えてみることは非常に大切だと思います。

おしゃれをして論語を学ぶ、「おしゃれ論語」

論語をしていると、質素倹約や謙虚という教えが出てきます。

もちろん、そのことは大切です。

でも、状況によって異なると思うんです。

私たちビジネスマンは、「見た目はおしゃれに、言動は謙虚に、家では質素に」でいいんだと思うんです

私は、そのことに気付いてから、おしゃれ論語というのを実践してるんです。(私だけです。他の参加者の方はみなさん真面目で良い方ばかりです。)

完全に斜に構えてますよね(笑)

もちろん、自分なりのおしゃれですし、私は元々おしゃれに無頓着ですので、他の人にとっては、「それで?」と思われるかもしれませんが…(笑)

  • おしゃれをして斜に構えて(笑)論語を学ぶ
  • 仕事をがんばる
  • このホームページ(ブログ)を更新する

これらのうちのどれかが欠けると、それは、私にとっての論語と算盤ではなくなるんだろうな…と考えています。

最後に…

同じ夢や目標を持ったたくさんの大切な仲間を守るためには論語と算盤の両方が必要なんです

算盤が経済的な発展を意味するとしても、遵守すべき法令やルールを無視していいわけではありません。

目先の売上を上げるために会社のトップが不正を指示するようなことはもってのほかだということはいうまでもありません。

そのようなトップが率いる会社では社員は安心することはできません。

そもそも、論語とは、法令やルールの遵守にとどまるのではなく、人としてどう生きるのかという、もっともっと高次元のところにあるものなんです。

そして、算盤は、未知への挑戦や限界への挑戦という情熱やエンジンのようなものなんです。

だからこそ、同じ夢や目標を持ったたくさんの大切な仲間を守るためには論語と算盤の両方が必要なんです。

以上、論語と算盤でした。


この記事を書いたのは…

行政書士事務所/社会保険労務士事務所 ビジョン&パートナーズ
大阪市中央区備後町1丁目4番16号
備一ビル501号室
代表 高瀬満成(行政書士.社会保険労務士)

大阪で訪問介護やデイサービスなどの開業支援や経営支援をしている行政書士.社会保険労務士であり、大阪市にある訪問介護の事業所の役員もしています。

訪問介護やデイサービスなどの開業や経営についてお困りのことがありましたらぜひお問い合わせください。

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