あなたは、「やりがい」という言葉の意味を説明することができるでしょうか?
「やりがい」という言葉を一言で表現することは非常に難しいですよね。
- challenging job(挑戦する価値がある仕事)
⇒その仕事に挑戦することによって得られるものがある - worthwhile job(時間や労力を費やす価値がある仕事)
⇒その仕事に時間や労力を費やすことによって得られるものがある - rewarding job(満足感がある仕事、報われる仕事)
⇒その仕事をすることによって満足感を得ることができる
となるそうです。
つまり、「やりがい」というのは、いろんな側面があるというか、一面的ではないということなんですよね。
その仕事がやりがいのある仕事かどうかはあなたの価値観に密接に関係します
その仕事にやりがいを感じるのかは個々人によって異なります
同じ仕事内容でも…
- Aさんはやりがいを感じない
- Bさんはやりがいを感じる
ということがあり得ますよね?
つまり、仕事に対するやりがいは、まさに個々人によって異なる、個人の価値観に密接に関係するものなんです。
だから、やりがいのある仕事を見つけるためには、自分にしっかり向き合うことが大切です
だから、「やりがいのある仕事」のランキングのようなものは、仕事を理解するうえで参考になったとしても、それがあなたにとっての答えではありません。
まさに「他人は他人、自分は自分」ということです
このことは、やりがいのある仕事を見つけるために非常に大切です。
あなたの人生において仕事とは何ですか?
そう言われると、あなたはどう答えますか?
- あなたが仕事に対して何を求めているのか
- あなたが仕事によって何を得ようとしているのか
があります。
究極的には、「あなたは、あなたの人生において、何のために(何を実現するために)仕事をしているのか」ということですよね。
その答えが、あなたの仕事に対するやりがいに近いものになるはずです。
仕事に対するやりがいはいろんな側面があって、何を重視するのかやバランスが大切なんですよね
- 公共の利益に貢献できる
(例えば、警察官や消防士の方など、一般市民の方の安全や安心を守っている。道路や水道など、社会のインフラ整備に関わる会社で働いている。) - 少子高齢化社会に貢献できる
(例えば、保育園や老人ホームで働いている。その他、赤ちゃんが使う商品を作っている。お年寄りの方の生活が快適になるような商品を作っている。そういう会社で働いている。) - 快適で安心な衣食住に貢献できる
(例えば、アパレルに関係する会社で働いている。家電製品に関係する会社で働いている。) - 家族の幸せな生活に貢献できる
(例えば、主婦として、家族が快適に幸せに生活できるように働いている。) - 日本の伝統や文化に貢献できる
(例えば、伝統工芸を作ることによって文化を守り伝えていく。) - その他
あなたの仕事は、絶対に必ず誰かの役に立っています。
その誰かは、目の前にいないかもしれないけど、直接関わっていないかもしれないけど、あなたの仕事は、絶対に必ず誰かの役に立っています。
- 仕事を通して自己成長したい
(例えば、どんどんいろんなことに挑戦したい。技術を身に付けたい。責任のある立場を任されたい。逆に、そんなことは考えていない。) - 仕事を通して自己実現したい
(例えば、仕事を通して自分の夢を叶えたい。「すごい」と言われるような仕事をしたい。逆に、そんなことは考えていない。) - モテたい
(少し不謹慎かもしれませんが、モテたいというのもあるかもしれませんね) - その他
仕事を通して自己成長や自己実現したいと考えている人もいますし、その逆の考えの人もいます。
何が正しいとか、間違っているというわけではなく、仕事に対するやりがいや考え方は個々人によって異なります。
- 仕事に対する評価が適正であるかどうか
(例えば、仕事内容に対して、適正な給料を得ることができているかどうか。仕事に対する経済的な評価は、不満の要素になりやすい問題でもありますので非常に大切です。) - できるだけ高い給料をもらいたい
(例えば、平均的な生活よりも高いレベルの生活をしたい。年収1000万円以上の給料をもらいたい。 - その他
経済的な側面に対してやりがいを感じるという人もいますし、そういうことではやりがいを感じないという人もいます。
どれが正しいというわけではなく、あなたの価値観や生き方に合っていることが大切です。
- 残業や休日出勤がないところで働きたい
(例えば、独身なので、自分1人だけが最低限の生活ができるだけでいい。その代わり、趣味などに当てるための自由な時間も欲しい。) - その他
残業や休日出勤などの労働時間や給料が自分のライフスタイルに合っているかどうかも非常に重要なポイントとなります。
その他の仕事に対するやりがい
仕事に対して求めるものや重視したいものは他にもたくさんあります。
自分自身に向き合い、あなたにとって何が大切なのかを時間をかけてゆっくり考えてみることは非常に大切です。
仕事に対するやりがいは与えられるものではなく、「自分で見つけるもの」なんです
どんな仕事でも、その中に、あなたにとっての仕事のやりがいを見つけることができれば人生の充実度が上がっていきます
上記の通り、やりがいのある仕事は、自分自身と向き合うことによって見つけることができます。
転職をしようとしている方や、これから就職しようとしている方は、自分を中心にして、自分に合った仕事を見つけることが大切です。
ただ、今の仕事にやりがいを感じないという方は、今の仕事の中に自分にとってのやりがいを見つてみることも大切です。
どんな小さなことでもいいですので、あなたにとっての仕事のやりがいを見つけてみましょう。
当たり前と思っていることこそ、実はすごく尊い
例えば、ご飯を食べる際の「お箸(おはし)」です。
いつもは、ほとんど気にしていないかもしれませんが、実は、お箸がなければご飯を食べることができません。
お弁当にお箸が入っていなければ、それはそれは大変なことになりますよ。
「たかがお箸、されどお箸」なんですよね。
そのお箸を作っている人、その材料を作っている人など、たくさんの人が関わっています。
そして、そのお箸をお弁当に入れてくれる人。
あなたの仕事は、絶対に必ず誰かの役に立っています
その誰かは、目の前にいないかもしれないけど、直接関わっていないかもしれないけど、あなたの仕事は、絶対に必ず誰かの役に立っています。
すべての仕事が尊いんです。
大切なことは、その仕事からやりがいを見つけることができるかどうかなんだと思います。
仕事に対する「やりがい」と「不満要因」をしっかり整理して自分に合った仕事を見つける
自分自身に対してハーズバーグの「動機づけ・衛生理論」を当てはめて考える
ハーズバーグは、満足に関わる要因を動機づけ要因、不満足に関わる要因を衛生要因と名付けました。
ハーズバーグの動機づけ・衛生理論は、会社経営や労務管理などに適用されるものではありますが、もちろん、それを自分が自分に適用することもできるんです。
動機づけ要因は、やりがいを感じさせたり、モチベーションを上げたりするもの
動機づけ要因とは、何らかの刺激によって、モチベーションを上げるもの、モチベーションをプラス方向に向かわせるものですよね。
「仕事に対するやりがい」や「自己実現したいという意志」が動機づけ要因に当たると考えていいでしょう。
そして、自分に刺激を与えるのは、他の誰でもなく自分自身です。
一方で、衛生要因は、やりがいをなくさせたり、モチベーションを下げさせたりするもの
衛生要因とは、何らかの刺激によって、モチベーションを下げるもの、モチベーションをマイナス方向に向かわせるものですよね。
会社の方針、職場での人間関係、残業や休日出勤などの労働時間と自分のライフスタイルの違い、給料などが衛生要因に当たると考えていいでしょう。
これらの衛生要因は不満の要因となりやすいものですので、これらのうちのいずれかがうまく行かなくなると不満が増えていって、仕事内容にやりがいを感じていても会社を辞めたいということになってしまうこともあり得ます。
自分にあった仕事を見つけるためには、まずは、仕事に対するやりがいや自己実現したいという意志に合致した仕事を探すことが大切です
自分にあった仕事とは、仕事に対するやりがいや自己実現したいという意志にも合致し、会社の方針、職場での人間関係、残業や休日出勤などの労働時間と給料などの不満が少ない仕事だと言えます。
- まずは、「仕事に対するやりがい」や「自己実現したいという意志」にも合致し、
- 残業や休日出勤などの労働時間と給料などが自分の「ライフスタイル」に合致している
仕事を探してみるといいでしょう。