「手に職」を付けることの認識が時代とともに変化してきている
例えば、パソコンが使えることが「就職に有利になる」「この先、仕事に困らない」と考えられていた時代もあったと思われますが、今では少し認識が変化してきていると思われます。
特に、今では、ある一定のレベルでパソコン(ワードやエクセルなど)を使えることは基本的なことになっているでしょう。
もちろん、これらのスキルや資格を持っていることを否定しているわけではありませんし、これらのスキルや資格も重要ですので誤解のないようにお願いいたします。
「手に職」を付けるとは、「自分の興味のある分野で自分らしく生きていく」ということですなんです
では、どのようなことが「手に職を付ける」ということでしょうか?
- 高度な専門的技術や知識が必要であること
- 仕事上でも経験やスキルが重要になること
- その資格がなければその仕事ができないこと
- 資格試験を受験するために実務経験が必要であること
- 許認可の人的要件になっていること
- 求人数が多く、専門の転職サイトや転職エージェントがあること
- 独立開業やフリーランスとしての選択肢もあること
であると考えることができると思われます。
上記のうちのいくつかに該当することになれば、職場でも重要な存在になりますし、もし転職することになった場合でもそれほど困らないと考えることができるでしょう。
そして、独立開業やフリーランスとしての選択肢もある場合には、自分の生き方の選択肢が広がります。
つまり、手に職を付けるとは、自分の興味のある分野で、自分の強みを身に付けて、自分らしく生きていくことだと言ってもいいでしょう。
「手に職を付ける」ことができるおすすめの分野とは…
IT、Webなどの分野
人材不足で求人数が非常に多い
AIやITなどの発達によって仕事がなくなる分野がどんどん出てくると言われていますが、そのAIやITの分野などに関係する仕事はこれから最も期待ができる分野であると言えるでしょう。
しかも、IT、Webなどの分野は人材不足の状態が続いていて求人数が非常に多いです。
高度な専門的技術や知識が自分の強みを高めていくことができる
経験を積んでスキルを身に付けることによって、どんどんキャリアアップすることができ、給料も比較的高額だと言えます。
また、プロジェクトを管理する立場になったりして、給料がアップすることも期待できます。
- プログラマー→システムエンジニア(SE)→プロジェクトマネージャー
フリーランスとしての選択肢もある
フリーランスとして仕事をすることもできるのも魅力のひとつと言えます。
福祉、介護などの分野
人材不足で求人数が非常に多い
日本では高齢化社会が急速に進んでおり、75歳以上の人口は、2010年(平成22年)には約1420万人でしたが、その15年後の2025年(平成37年)には、約1.5倍の約2180万人に増加すると予想されています。
そして、2025年(平成37年)に必要になる介護職員の人数は237~249万人と予想されていますが、現状では218~229万人にしか増やせないと予想されていて、介護職員の人数が足りなくなることが予想されています。
また、事業所を開設する場合にも、有資格者の要件が定められており、有資格者の求人数が非常に多く、現状でも、福祉や介護の業界では慢性的な人材不足の状態が続いています。
資格試験を受験するために実務経験が必要であり、キャリアパスが明確化されている
介護職の場合は、働いた年数などによって受験資格が与えられ、公的資格や国家資格によってキャリアを証明することができます。
また、キャリアパスが明確化されており、上位の資格を取得すると、多くの場合、資格手当が付いたり、管理職の立場になったりして、給料がアップします。
- 介護職員初任者研修初任者研修→実務者研修→介護福祉士→認定介護福祉士
- 介護福祉士や社会福祉士などの資格→介護支援専門員
- 受験資格→社会福祉士
訪問介護や通所介護の事業所を開設して独立開業することもできる
介護の実務経験を積んで資格を取得して、介護支援専門員の方などとの人脈も構築できている場合には、独立開業して、訪問介護や通所介護の事業所を開設することも可能です。
看護師の分野
人材不足で求人数が非常に多い
看護師の職業は、女性の就業者数が多い職業であり、結婚や妊娠を機に退職や休職する人もいますので、離職率は毎年11%前後となっているようです。
しかも、当然ながら、資格がなければ仕事ができませんので、誰でもができる仕事ではありません。
また、資格を持っているだけでなく、経験が非常に重要な仕事ではありますので、資格を持っていて、経験があることは非常に大きなアドバンテージとなります。
需要のある職業であることは間違いなく、将来性も十分だといえるでしょう。
資格試験を受験するための受験要件があり、キャリアパスが明確化されている
看護師の試験を受験する場合は、専門教育を受けるなどの受験資格が必要となります。
また、専門分野に関する認定を受けた認定看護師や専門看護師など、キャリアパスが明確化されており、上位の資格を取得すると、多くの場合、資格手当が付いたり、管理職の立場になったりして給料がアップします。
- 看護師→認定看護師や専門看護師など
訪問看護ステーションの需要も高まっている
高齢化社会が進み続けるなか、在宅医療の普及とともに、訪問看護ステーションの開設が増えています。
訪問看護ステーションを開設するためには、看護師や保健師などの有資格者の人数を確保することが要件となっていて、看護師の需要が増えています。
これ以外の分野
もちろん、上記の3つの分野は一例に過ぎません。
例えば、建設系の分野の場合には、建築施工管理技士、電気工事施工管理技士、土木施工管理技士、管工事施工管理技士などの有資格者の人数などが、その会社の経営審査の点数に影響するということもありますし、技術力や経験が非常に重要なので、経験のある有資格者に対する求人は非常に多いと言えます。
まさに「手に職を付ける」のにピッタリの分野と言えるでしょう。
つまり、手に職を付けるとは、自分の興味のある分野で、自分の強みを身に付け、それを磨きながら、キャリアアップしていき、自分らしく生きていくことだと言えるでしょう。
手に職をつけて、自分らしく生きていくために…
「手に職+α」で自分の強みをどんどん高めて、キャリアアップしていく
- 経験
- 技術力
- コミュニケーション能力
- 傾聴力
- 人間力
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あなたの仕事に必要となる「+α」を身に付けることによって、あなたの強みがどんどん高まったいき、「自分」を確立していくことができるようになります。
それが自分らしく生きるということでもあると言えるのではないでしょうか…