そもそも、ジョハリの窓とは…
ジョハリの窓とは、アメリカの心理学者ジョセフ・ルフトとハリー・インガムが発表した「対人関係における気づきのグラフモデル」のことをいいます。
自分は知っている | 自分は気付いていない | |
他人は知っている | 開放の窓 自分も他人も知っている | 盲点の窓 自分は気付いていないが、 |
他人は気付いていない | 秘密の窓 自分は知っているが、 | 未知の窓 自分も他人も気付いていない |
ジョハリの窓は、就職活動などで、自己理解をする際のフレームワークとして活用されています
ジョハリの窓によって自分の知らない自分の長所や短所を発見することは非常に大切です
「ジョハリの窓って意味ある?」って思ってしまいそうですが、他の人から見た長所や短所を知ることによって、自分の知らない自分を発見することができますので、より深く自己理解をするために有効な方法です。
ジョハリの窓は必ず回答とその理由やエピソードをセットにする
ジョハリの窓は、他の人からの意見がどうしても良い印象のものになったりして差し障りのないような意見になりやすくなるという問題点があります。
このことをクリアにするために、なぜそう思ったのか、必ず回答とその理由やエピソードをセットにするようにするといいでしょう。
そして、お互いに添削し合うのもいいでしょう。
そうすることによって面接に対する対応力が付いていくことも期待することができます。
ジョハリの窓の結果が長所や強みばかりになってもかまいません
上記にあるように、ジョハリの窓の問題点として、他の人からの意見がどうしても良い印象のものになったりして差し障りのないようなものになりがちですが、これはまったく問題ではありません。
だって、就職活動をするのですから、短所や弱みばかりが出てくるようではダメですよね?
明るく元気に就職活動をするためには、長所や強みがいっぱい出てくるほうがいいんです。
長所や強みを短所化する
物事は、一面だけではなく、多面的ですので、長所や強みも、一方で短所になることもあります。
例えば、サッカーで例えると、すごく足も速くてドリブルがうまい選手の場合にはケガをすることが増える可能性があります。
つまり、長所や強みと短所や弱みは表裏一体の関係にあるんですよね。
だから、長所や強みをいっぱい集めて、その中から短所化できるものをピックアップして、長所的な短所にしてみるといいでしょう。
長所や強みは、長所や強みであり、短所でもあるのです。
短所や弱みを答えているようで、実は、そのウラとして長所や強みを答えているというふうにしておくといいでしょう。
これもちょっとしたテクニックのひとつだと言えますね。
しっかり準備ができるかどうかによって、その後の人生が変わります
ジョハリの窓を活用して就職活動の面接に合わせた準備をしておく
- 質問に対する回答
- その理由となるエピソード
- その中でのPDCA
- 今後の展開
を回答することが重要です。
ただ漫然とジョハリの窓をやるのではなく、ジョハリの窓で気付いた自分の問題点や課題をどのようにクリアにするのか、ジョハリの窓をどのように活用するのかをしっかり考えることが非常に大切です。
就職活動の面接では、しっかり準備ができる人かどうかも確認されています
プレゼンやスピーチがうまい人は、もちろん、それ以前にもプレゼンやスピーチの経験が何度もあるということもありますが、何度も何度もそのプレゼンやスピーチの練習をしてしっかり準備をしています。
就職活動の面接の準備も同じです。
そして、仕事でも事前に準備をしておくことが大切です。
就職活動も仕事も同じです。
いろんな準備をしているから応用力も身に付くのです
準備をしていない質問をされた場合には答えることができないのではないか?とお考えになるかもしれません。
もちろん、回答を準備していない質問に答えることは簡単ではありません。
でも、準備をたくさんしておくと、準備の組み合わせによって、回答を準備していない質問にも答えることができるようになります。
スポーツ選手のインタービューで「体が自然に反応して…」ということを聴いたことがあるかもしれませんが、これは、日々の練習の賜物です。
芸能人やタレントの方も同じで、頭の回転が速い人は普段から練習しています。
何度もPDCAを繰り返しています。
もちろん素質もあるのかもしれませんが、普段から練習しておくことによって少しは近付くことができるようになるはずです。
ジョハリの窓を、ジョハリの窓をするだけで終わらせるともったいない
同じものでも人によって感じ方が異なることがあるということを知ることは非常に大切です
自分が思っていた自分のイメージと、他の人が感じる自分のイメージが異なることがあります。
マーケティングでも同じで、想定していたニーズやイメージと、顧客が感じるニーズやイメージのギャップを把握して微調整を行うことがあります。
ジョハリの窓は、自分について他の人はどうのように感じているのか、マーケティングや調査を行って、客観的な調査結果を参考にして、その後の展開に活用するということでもあります。
別の視点から見たり考えたりすることは非常に大切です
日常生活において、他の人に相談してその意見を参考にすることがあります。
そのためには、他の人の意見を参考にするという、自分自身の柔軟性も非常に大切です。
ジョハリの窓も同じです。
自分と相手の感じ方や大切にしている価値観の両方とも正しくて、両方とも大切なんです
どちらが正しいとか、どちらが大切だとかどういうことは重要ではありません。
両方とも正しくて、両方とも大切なんです。
そういう感じ方をする人もいるんだな~ということに気付くことが大切です。
そのことがあなたの人生を豊かにしてくれるはずです。
秘密の窓は、開示すべき時に開示すべきものであり、むやみに開示するものではありません
そもそも秘密の窓なんですから、就職活動の場で開示する必要はありません
人生において、自分の価値観を押さえ続けることがつらくなることもありますが、だからといって、自分の価値観をすべて開示する必要はありません。
むしろ、開示しないほうが良いこともあるのです。
私たちは、多かれ少なかれ、社会で生きているわけですので、「開示すべきもの」や「開示すべき時」を考えないで自己開示することは、自分にとって大きなマイナスになることもあり得ます。
社会で生きるとはそういうことでもあるのです。
実はそういうことをしっかり理解することも大切です。
「花は咲くときを知っているからこそ、美しい」ということを知らなければいけない
- 開示すべきでないものは開示しない
- そして、「開示すべきもの」を「開示すべき時」に開示する
実はこのことが非常に大切です。
これは、素直とか、正直とか、自分らしいとか、そういうこととは異なります。
舞台裏まで見せる舞台はどこにもありません
窓を開けるにしても、どこまで開けるのか…
社会で生きるうえで、このことが非常に大切です。
ジョハリの窓とは、本当はこういうことなのかもしれません。