大きな事故を防止するためには、その前段階であるヒヤリハットをなくしていくことが必要です
つまり、ヒヤリハットの10%が軽微な事故につながり、軽微な事故の3%が大きな事故につながるということですので、大きな事故を防止するためには、その前段階であるヒヤリハットを減らしていくことが必要だということです。
ヒヤリハットとは、どのレベルにリスク管理のポイントを置くのかという、リスク管理のレベルの問題である
ヒヤリハットとは、結局のところ、リスク管理やリスク回避のための行動だといえます。
- ヒヤリハットに置くのか
- 事故やトラブルが起きた段階に置くのか
ということです。
- ミスやトラブルに発展しなかったからOKだということではありません
- クレームにならなかったからOKだということではありません
ヒヤリハットを減らすことは、事故を防止するだけでなく、品質のバラツキをなくし、品質の安定につながります
品質が安定すれば、クレームも減らすことができますので、売り上げアップにつながります。
また、事故やクレームに対応する担当者や損害賠償のコストを減らすことができますので、利益の増加につながります。
- 品質安定による売り上げアップ
- コストダウンによる利益増加
ヒヤリハットを社員間で共有する仕組みを構築する
ヒヤリハット撲滅プロジェクトを推進する
スローガン
そして、そのことが会社の業績を向上させ社員1人ひとりの生活を向上させる。
プロジェクトにはスローガンが必要ですよね。
会社も社員も共に成長できるようなスローガンにしましょう。
ヒヤリハット対策委員会を発足し、定期的に開催する
ヒヤリハット撲滅プロジェクトを推進するために数人で組織された委員会を作るといいでしょう。
- ヒヤリハット事例の収集
- ヒヤリハット事例の分析
- ヒヤリハット対策の構築と改善
- ヒヤリハット対策の周知徹底
PDCAサイクルをまわすのと同じように効果を測定しながらこれらを定期的に繰り返すようにしましょう。
ヒヤリハット報告書を作成して事例の収集をする
ヒヤリハット対策は、全社員が参加して取り組むべきことであり、事故を防止するだけでなく、品質のバラツキをなくし、品質の安定につながります。
全社員の意識や考え方を変えて、ヒヤリハット事例を報告することは決して悪いことではなく、日々改善する工夫をしていると評価することが大切です。
なお、ヒヤリハット報告書は、5W1Hのフレームワークを活用して「いつ」「誰が」「誰に」「何を」「なぜ」「どのように」に従って作成するとヒヤリハット事例を把握しやすくなります。
また、ヒヤリハット対策委員会でヒヤリハット報告書のテンプレートを作成して、報告書の提出、分析や対策の構築をしやすくすることも大切です。
そのうえで…
- ヒヤリハットが起きた状況や原因は何か?
- どうすればヒヤリハットをなくすことができるか?
を分析することが重要です。
ヒヤリハット対策マニュアルを作成して周知徹底する
ヒヤリハット対策委員会で、ヒヤリハット事例を分析し、その対策マニュアルを作成して、社員全員に周知し、徹底していきます。
そして、定期的にヒヤリハット対策の見直しを行っていくことが大切です。
社員全体でヒヤリハット事例や対策を共有して、ヒヤリハットをなくしていく仕組みを構築していくことが大切です。