お願い
このページは、ホームページ(ブログ)運営者が第2回国家資格キャリアコンサルタント試験の受験に向けて、外出先で手軽に独自学習をするために実技試験(論述・面接)対策の独自の手法のポイントをまとめたものです。ホームページ(ブログ)運営者の個人的な考え方や手法であり、実技試験(論述・面接)試験については絶対的な答えがありませんので、その点は十分にご理解いただきますようお願いいたします。
実技試験(論述・面接)対策のポイント
全体としての重要ポイント1
- 称賛
今までがんばってきたことや、真剣に向き合っていることを称賛する。 - 受容・共感
悩みや不安な気持ちを受容して共感する。 - オープンクエスチョン
○○○について、もう少し具体的にお聞きしてもいいですか? - 要約
○○○、○○○、○○○ということですね?他にありますか?
2度または3度程度の要約を入れるといい。
全体としての重要ポイント2
- 不安・悩みの理由
○○○だから不安、悩んでいる
AとBで迷っている
○○○ということに不満を感じている - 転機をとらえる
転機の前と後の環境や状況や違い、メリットとデメリット、できるようになること、できなくなること、不安や悩み、迷い、不満 - 不安や悩み、迷い、不満の理由の理由(ウラの理由、本当の気持ち)
もう少し詳しくお聞きしてもいいですか?
判断する際に重要だと思っていることや、判断するのに気になることや何か引っかかっていることはありますか?
判断するのを難しくしているようなことはありますか?
今後の仕事を含めた人生において大切にしたいと考えていることはありますか?
他にありますか? - 環境・状況
仕事内容、地位、家族(経済的の必要性など)、人脈、時間的制約、経済的制約など
このことについてどなたかにご相談なさいましたか?
協力してもらえそうな方や、協力してもらう必要がある方などはいらっしゃいますか?
いつまでにしなければいけない、いくら必要などはありますか?
他にありますか? - 将来設計・理想
人生や仕事について、将来どのようにお考えですか?
こうなったらいいなという理想などはありますか?
他にありますか? - 支援
どなたかにご相談なさいましたか?
どなたか協力をしてもらえそうな方はいらっしゃいますか?
他にいらっしゃいますか? - 方策
この後、できそうなことはどのようことでしょうか?
全体としての重要ポイント3
- 問いかけをに対する、相談者の方の言葉を流さない
例えば、どなたかに相談しましたか?に対する相談者の方の言葉に対して、相談しなかったのは何か理由があるのですか?orそれに対してどのようにお感じになりましたか? - 立体的に、深みのあるロープレをしよう
良い転機なのに相談に来たパターン
来談の背景
- 他に何か優先したいことや、不安や悩みがあるのかも…
- こうしたほうが良いという周りの意見や考えに悩みを深めてしまっているのかも…
基本的な構成
- 称賛
- 受容と共感
- 気持ちや考えに寄り添う(自己理解、40歳以上はキャリアアンカー)
- 仕事内容や責任(仕事理解)
- 環境や制約条件
- 将来設計(ライフプラン、家族がいる場合には家族を含めたライフプラン)
- サポートリソース
- そもそも、良い転機なのになぜ相談に来たのか…?
モデルケース
大学卒業後アルバイトをして生活してきたが、アルバイト先から正社員にならないかと言われた(大学卒業後、正社員として働いてきて、このたび店長にならないかと言われた)
ロープレ
- 今までがんばってきたことや正社員にならないかと言われたことを称賛
- 不安や悩みを受容と共感
- 今の仕事や生活と、正社員になった後の仕事や生活がどのように変わると考えられるか、ほかにあるのか
- 正社員になることによる不安、メリットやデメリット、仕事内容や責任、他にあるのか
- アルバイトを続けることによる不安、メリットやデメリット、仕事内容や責任、他にあるのか
- 環境や制約条件、結婚や家族のこと、他にあるのか
- 人生や仕事の将来設計、自分自身が大切にしたいライフスタイル、他の夢や目標などがあるかもしれない、他にあるのか
- サポートリソース、他にあるのか
口頭試問
- ロープレをして良かった点と改善すべき点
良かった点は、称賛や共感をしたり、繰り返しや感情の反射をしたりして、相談者の気持ちに寄り添い、一定のラポールの形成ができたことと、開かれた質問をすることもできたことです。
改善すべき点は、相談者の方の本質的な問題を聴くことができなかったと思いますので、開かれた質問の内容やタイミングを工夫して、相談者の方の本質的な考えや気持ちを引き出すようにすることと、目標の設定のところまで行けなかったことです。 - 相談者の方が問題だと思っていること
アルバイトを続けるのか、正社員になるのかを迷っていて、なかなか決められないでいることを問題だと思っている - キャリアコンサルタントが問題だと考えること
自己理解、仕事理解、将来設計が不十分であり、また、サポートリソースの整理もできていないことが問題だと考える - 今後、どのように支援していくのか
こうしたほうが良いという周りの意見や考えを聞いて、悩みを深めてしまっているところがあるようですので、相談者の方の気持ちに寄り添いながら、正社員になることを選んだ場合にできること、できなくなること、逆に、アルバイトのままを選んだ場合にできること、できなくなることを整理するととも、自己理解、仕事理解、将来設計を支援していき、必要または協力してもらえそうなサポートを整理して、相談者の方が自分らしく生きていけるように支援していく
良くない転機が発生して相談に来たパターン
良くない転機が発生したことによって必要以上に不安になったり悩み過ぎていたり、自分1人で抱え込んでいるのかも…
- 称賛
- 受容と共感
- 気持ちや考えに寄り添う(自己理解、40歳以上はキャリアアンカー)
- 仕事内容や責任(仕事理解)
- 環境や制約条件
- 将来設計(ライフプラン、家族がいる場合には家族を含めたライフプラン)
- サポートリソース
- そもそもなぜ相談に来たのか…?
モデルケース
大学卒業後、正社員として働いてきたが、役職定年制で来年から給料が下がる(大学卒業後、正社員として働いてきたが、転勤の内示が出ている)、転職も考えている
ロープレ
- 今までがんばってきたことを称賛
- 給料が下がることによる不安や悩みを受容と共感
- 役職定年制になることによる不安や問題は何なのか?例えば、経済的なことなのか、それとも会社での仕事内容なのか、人間関係のことなのか、他にあるのか
- 転職することに対する不安、メリットやデメリット、仕事内容や収入、他にあるのか
- 環境や制約条件、経済的な問題、家族のこと、結婚、他にあるのか
- 人生や仕事の将来設計、自分自身が大切にしたいライフスタイル、他の夢や目標などがあるかもしれない、他にあるのか
- サポートリソース、家族の協力、他にあるのか
口頭試問
- ロープレをして良かった点と改善すべき点
良かった点は、称賛や共感をしたり、繰り返しや感情の反射をしたりして、相談者の気持ちに寄り添い、一定のラポールの形成ができたことと、開かれた質問をすることもできたことです。
改善すべき点は、相談者の方の本質的な問題を聴くことができなかったと思いますので、開かれた質問の内容やタイミングを工夫して、相談者の方の本質的な考えや気持ちを引き出すようにすることと、目標の設定のところまで行けなかったことです。 - 相談者の方が問題だと思っていること
給料が下がることを非常に大きな問題として考えていて、転職まで考えている - キャリアコンサルタントが問題だと考えること
給料が下がることを大きな問題ととらえすぎていて、自己理解や、家族などのサポートリソースの整理できておらず、また家族のことも含めた将来設計が不十分であることが問題だと考える - 今後、どのように支援していくのか
相談者の方の気持ちに寄り添いながら、家族のことも含めた将来設計を支援していき、必要または協力してもらえそうなサポートを整理して、相談者の方が自分らしく生きていけるように支援していく。また、並行して、今までやってきた仕事や経験の棚卸しをするなど、自己理解(キャリアアンカー)や仕事理解などを支援していく。また、必要性があれば転職についての支援も行う。
不満があるから相談に来たパターン
今まで自分なりにがんばってきたのになかなか認めてもらえないことなどについて、自己効力感の低下があるのかな…
- 称賛
- 受容と共感
- 気持ちや考えに寄り添う(自己理解、40歳以上はキャリアアンカー)
- 仕事内容や責任(仕事理解)
- 環境や制約条件
- 将来設計(ライフプラン、家族がいる場合には家族を含めたライフプラン)
- サポートリソース
- そもそもなぜ相談に来たのか…?
モデルケース
仕事をがんばってやってきたが、なかなか評価してもらえない(雑用ばかりやらされるようになってやりがいをなくしている)、転職も考えている
ロープレ
- 今までがんばってきたことを称賛
- 不満や悩みを受容と共感、気持ちに寄り添っていく(こういうケースは特に称賛や受容と共感)
- 仕事の内容、仕事そのもののについてのやりがいや好きなところ、仕事について重要だと考えることは何か、評価をしてもらうためにはどういうことが必要かどういうことに気を付けていかなければいけないのか、人間関係などはどうか、他にあるのか
- 転職することに対する不安、メリットやデメリット、仕事内容や収入、他にあるのか
- 環境や制約条件、経済的な問題、家族のこと、結婚、他にあるのか
- 人生や仕事の将来設計、自分自身が大切にしたいライフスタイル、他の夢や目標などがあるかもしれない、他にあるのか
- サポートリソース、家族の協力、他にあるのか
もしかすると、以前、仕事でミスしたことや上司の方との人間関係が原因かもしれないが、そういうケースは、キャリアコンサルタントとしては、それだったらしょうがないと考えてしまってそのことに引っ張られないようにしなければならない。
こういうケースこそ、先入観を持たないで、頭を真っ白にして、称賛や受容と共感をして、相談者の方の気持ちに寄り添っていくことが大切である。
もう1度、そこでがんばることも選択肢のひとつ、転職することも選択肢。
気持ちに寄り添いながら、環境や制限、サポートリソースを整理していき、からまった糸をほどくように、少しずつ、少しずつでも、相談者の方が自分らしい生活ができるように支援することが大切である。
口頭試問
- ロープレをして良かった点と改善すべき点
良かった点は、称賛や共感をしたり、繰り返しや感情の反射をしたりして、相談者の気持ちに寄り添い、一定のラポールの形成ができたことと、開かれた質問をすることもできたことです。
改善すべき点は、相談者の方の本質的な問題を聴くことができなかったと思いますので、開かれた質問の内容やタイミングを工夫して、相談者の方の本質的な考えや気持ちを引き出すようにすることと、目標の設定のところまで行けなかったことです。 - 相談者の方が問題だと思っていること
仕事をがんばってやってきたが、なかなか評価してもらえないことについて不満や納得できない気持ちを持っていて、転職まで考えている - キャリアコンサルタントが問題だと考えること
なかなか評価してもらえないことを大きな問題ととらえすぎていて、仕事そのものに対するやりがいや仕事を通して自分自身に何ができるのかなどの自己理解(40歳以上はキャリアアンカーを含めた自己理解)や仕事理解が不十分であり、また、周りの社員の方とのコミュニケーションも不十分であるところや、家族などのサポートリソースの整理ができていないことが問題だと考える - 今後、どのように支援していくのか
相談者の方の気持ちに寄り添いながら、仕事そのものに対するやりがいや仕事を通して自分自身に何ができるのかなどの自己理解や仕事理解の支援をするとともに、評価を上げるためにどのようなことする必要があるのかなどを一緒に考え、実行を支援していく。必要または協力してもらえそうなサポートを整理して、相談者の方が自分らしく生きていけるように支援していく。また、必要がある場合には転職についての支援も行う。
最後に…
最も重要なポイントは…
特に実技(面接)試験において、最も重要なことは、傾聴の姿勢や基本的なカウンセリングスキルを身に付けて、まったく先入観を持たず、頭の中を真っ白にして、相談者の方の気持ちに寄り添ってお話をお聞きすることなんだと思います。
うまくやろうとしないこと。
何度もロープレをやってきて、実技(面接)試験についていろいろ考えてみたけれど、結局、最後はここに戻ってくるんですね…
実技試験(面接)の前は好きな音楽でも聴いてリラックスするくらいでいいのではないかな~と個人的には思います。
試験結果(参考程度に…)
学科
得点 | 合否 | |
学科 (100点満点) | 76点 | 合格 |
100点満点中70点で合格ですので、実はギリギリ…
実技(論述・面接)
得点 | 判定 | 合否 | ||||
実技 | 論述 (50点満点) | 44点 | 114点 | A | 合格 | |
面接 (100点満点) | 態度 | 70点 | A | |||
展開 | A | |||||
自己評価 | A |
- 論述試験の感想
第1問目の超基本的な問題の回答を少しミスしているという自己評価ですが、何とか50点満点中44点です。
もう少し取れたのではないか…と思います。 - 面接試験の感想
もちろん反省点はたくさんありますが、なんとか、無難に終えたというカンジで、可もなく不可もなく…という印象でした。
他の受験者の方の意見をお聴きすると、他の方の相談者よりも優しかったのではないか…と思われます。 - 総合して
私自身もそうですが、他の受験生の方の意見をお聴きすると、思っていたより点数がよかったという方が多かったように思います。
この記事を書いたのは…
行政書士事務所/社会保険労務士事務所 ビジョン&パートナーズ
大阪市中央区備後町1丁目4番16号
備一ビル501号室
代表 高瀬満成(行政書士.社会保険労務士)