「百聞は一見にしかず」には「続き」があります
- 百聞は一見にしかず
- 百見は一考にしかず
- 百考は一行にしかず
- 百行は一効にしかず
- 百効は一幸にしかず
- 百幸は一皇にしかず
「〜に如かず」は「〜に及ばない」という意味です
- 百回聞くことは、一回見ることには及ばない。
- 百回見ることは、一回考えることには及ばない。
- 百回考えることは、一回の行動には及ばない。
- 百回の行動は、一回の成功には及ばない。
- 百回の成功は、一回の幸せには及ばない。
- 百回の自分の幸せは、一回のみんなの幸せには及ばない。
どちらが「より」大切だということではなく、どちらも大切です
百聞も一見もどちらも大切です
一見も大切だし、百聞も大切なんです。
だって…
みんなの幸せのために自分の幸せを犠牲にすることはないし、自分の幸せのために誰かの幸せを犠牲にすることもないはずですから…
このことは非常に大切だと思うんです。
- 一見も百聞もどちらも大切だよ
- 一考も百見もどちらも大切だよ
- 一行も百考もどちらも大切だよ
- 一効も百行もどちらも大切だよ
- 一幸も百効もどちらも大切だよ
- 一皇も百幸もどちらも大切だよ
百聞は一見にしかずとその続きの原点は、自分を含めたみんなの「幸」なんです
だから… 「百聞は一見にしかず」は、生活、つまり、「生きることそのもの」につながります。
- 生活、つまり、生きることそのもの
- 仕事
- 学び
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ここでは、仕事における「百聞は一見にしかず」を考えてみます
仕事によって「幸」をつないでいく。
仕事における「百聞」とは…
「聞く」を「聴く」で解釈すると、「百聞」とは「耳」と「目」と「心」でしっかり聴くことです。
「準備が9割」といわれるように、仕事においても、他のどんなことでも、準備が大切です。
- 相手の言葉に耳を傾ける
- 状況をしっかり把握する
「耳」と「目」と「心」をもってしっかり準備をしなければ、準備の質と量は上がりません。
仕事における「一見」とは…
仕事においても、他のことでも、準備は非常に大切です。
ただ、完璧に準備をしようとして、いつまで経っても実行に移さなければ成長することは難しいでしょう。
仕事においては、失敗も成功も含めて、実際に経験することが非常に大切です。
経験をすることによって成長することができるのです。
そういう意味では、百聞は一見にしかずの「一見」は「一験」と考えることもできるかもしれません。
もちろん、重要なことはしっかり準備をしたうえで経験することです。
仕事における「一考」とは…
準備をするにも、経験をするにも、しっかり考えることが必要です。
- しっかり考えて準備をする
- 経験したことを振り返って、次に活かす
そこに工夫が生まれます。
たとえ、毎日、同じことを繰り返すとしても、そこに「一考」がなければただの作業にすぎません。
「一考」とは、しっかり考えて準備をし、経験したことを振り返って次に活かすことだと言えるでしょう。
そうすることによって、少しずつかもしれませんが、着実に成長していくはずです。
仕事における「一行」とは…
仕事における「一行」とは、1歩を踏み出す「勇気」だと言えるでしょう。
しっかり準備をして経験したことを次に活かす。
たとえ、1mmでも成長するために勇気を持つことが大切です。
勇気がなければ、いくら経験をしてそれを次に活かすことはできません。
仕事における「一功」とは…
「功」とは、経験や努力を積み重ねて出てくる効果という意味があるそうです。
成功は、一朝一夕に得られるものではなく、準備、経験、工夫、勇気を積み重ねることによって得られるものだということなんですよね。
「あきらめないで、ひとつのことを積み重ねる」
「一功」にはそういう意味があるのかもしれません。
仕事における「一幸」とは…
あきらめないで、ひとつのことを積み重ねた、その先に「得られるもの」があるということです。
それは…
- 「しあわせ」かもしれません
- 「さち」かもしれません
もしかすると、ちょっとした「ご褒美」という意味かもしれません。
そして、このちょっとした「幸」を「幸」と感じることができることが「幸」なのかもしれません。
ということは、ひとつのことを積み重ねることができること、そのことも含めて「幸」だといえるのではないでしょうか…
仕事における「一皇」とは…
仕事とは、多かれ少なかれ、他者との関係が生まれます。
- 同僚
- 上司
- 部下
- 取引先
- エンドユーザー
- 社会
- 環境
- 時代
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「幸」は自分自身だけの「幸」ではなく、その先に、その先につながっていきます。
つなげていくものです。
それは、時空をも超えるとても大きなつながりです。
「幸」をつないでいく。
そう考えると、仕事はとてもかけがえのないものになります。
そして、何より重要なことは、そのつながりは、「耳と目と心を持って聴く」ことから始まるということです。