天命とは、待つものでも、天に与えられるものではなく、自分でつかみ取るものである
天から様々な「縁」が降り注がれています
- その縁に「気付く」ことができるかどうか
- その縁を「つかむ」ことができるかどうか
- その縁を「活かす」ことができるかどうか
- その縁を「つなぐ」ことができるかどうか
お願い
本来は「つかむ」「つかみ取る」ではなく、「受け取る」のほうが正しい表現なのですが、少し積極的な表現とするために、ここでは、あえて「つかむ」「つかみ取る」という表現にさせていただいておりますのでご了承くださいますようお願いいたします。
天命に対して自分をひらく
天命に対して自分自身をひらいて天命をつかむ
天から様々な「縁」が降り注がれています。
でも、天命に対して自分自身をひらかなければ、決して天命をつかみ取ることはできません。
そして、自分から天命をつかみ取ろうとしないかぎり、天命にも気付かないでしょうし、気付いても自分の目の前をただ通り過ぎていくだけになってしまいます。
- 開く
- 拓く
あわせると、「開拓」という言葉になります。
つまり、天命をつかむためには、天命に対して自分を「ひらく」ことが「人事を尽くす」第一歩となります。
天命に対して自分を閉ざない
- 閉ざす
- 鎖す
あわせると、「閉鎖」という言葉になります。
天命に対して自分自身を閉鎖していてはいつまで経っても天命をつかむことはできません
まずは、天命に対して自分をひらきましょう。
それが人事を尽くす第一歩となります。
天命を待つのはまだまだ先になってからです。
天命に気付く
あなたの目の前にある天命に気付かなければ天命をつかみ取ることはできません
天から様々な「縁」が降り注がれています。
- 順番をゆずる
- 席をゆずる
- 道をあける
- 一歩さがる
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すべて、ほんの一瞬のことなんです。
ほんの一瞬でできることなんです。
その、ほんの一瞬のことに気付けば天命をつかみ取ることができる
自分にとって都合の良い天命だけをつかみ取れるほど世の中は甘くはできていません。
あなたの目の前にあるほんの一瞬の天命に気付かなければ、あなたにとって本当に大切な天命をつかみ取ることはできません。
こじつけ…?
そうかもしれません。
まず、天命に対して自分をひらきましょう。
それが人事を尽くす第一歩となります。
天命をつかむ
不満の状態では天命に気付かないし、天命をつかみ取ることはできません
もちろん、不満に思うこともあると思います。
- 不満を感じて、自分をとじるのか
- それとも、自分をひらいて、そこから何かをつかみ取るのか
すべて自分自身なんです。
すべて自分の「思考」であり、自分の思考に基づく「行動」なんです
「人事を尽くして天命を待つ」とはそういうことなんです。
つまり、まず「人事を尽くす」こと。
- ひらく
- 気付く
- 受け取る
- 活かす
- 続ける
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・
人事を尽くすということも、天命も、ほんの一瞬、ほんの少しのことだったりするんだと思うんです。
でも、ほんの一瞬、ほんの少しが毎日重なっていくととてつもなく大きなことになっていくんだと思います。
それこそが、人事を尽くして天命を待つということでもあるのかもしれません。
天命を活かす
目の前にある「縁」から逃げなければ、天命をつかみ取ることができる
- なぜ私なんだろう…
- 少し荷が重そうだな…
なぜ自分に仕事がふられたのかわからないときがあります。
でも、そういうときこそが、「縁」であり、「天命」だったりするんです。
つまり、それは今まであなたが人事を尽くしてきた証拠なんです。
だからこそ、そういう「縁」や「天命」から逃げずに、その縁や天命を活かすことができれば、必ず今後の自分にとってプラスになるはずです。
実際にそういうことが多いでしょう。
二度と来ないこの瞬間を活かすことこそが「一期一会」
天から様々な「縁」が降り注がれていますが、それはそれぞれすべて二度と来ない「縁」であり、「天命」なんです。
だからこそ、その二度と来ないこの瞬間を活かすことが大切です。
このことこそが人事を尽くすということだといえるでしょう。
天にためされる
- 試す
- 験す
あわせると、「試験」という言葉になります。
少し荷が重そうなこととは、自分が成長できる試験としての天命なんです
- なぜ私なんだろう…
- 少し荷が重そうだな…
目の前にあることに対して人事を尽くす。
そうすれば、さらに天命を受け取ることができるはずです。
もしあなたが困難な状態にあるときには、今まであなたが人事を尽くしてきたことによって、あなたを助けてくれることもあるはずです
だからこそ、ほんの一瞬、ほんの少しのことも大切にしておかなければいけません。
このことこそが、「人事を尽くして天命を待つ」の本来の意味であり、決して特別でない、ほんの一瞬、ほんの少しのことにこそが本であるということだといえるでしょう。
天命をつなぐ
未来につなげるために、今、人事を尽くす
過去は変えることはできません。
でも、未来は、今とこの後によって、つまり、今後によっていくらでも変えることができるんです。
だからこそ、変えることができない過去のことを考えるよりも、未来につながるこの瞬間に人事を尽くすことを考える。
そして、その後の天命を待つ。
そういう意味では、天命とは、可能性が広がっているあなた自身の未来のことかもしれません。
以上、「人事を尽くして天命を待つ」でした
最後に、次の易経の言葉で終わりとします。
楽天知命、故不憂。
天を楽しみ 命を知る。故に憂えず。