そもそも、コアコンピタンスとは…
コアコンピタンスとは、例えばソニーの小型化技術や本田技研のエンジン技術のように、「競合他社を圧倒的に上まわるレベルの技術や能力」や「競合他社に真似できない核となる技術や能力」のことをいいます。
コアコンピタンスという言葉を説明する際には「競合他社」という言葉がよく出てきますが、これはコアコンピタンスが競合他社との相対的評価のうえでの技術や能力であるということを意味します。
コアコンピタンスは、それを支えるいくつもの技術や能力によって構成されています
ソニーの小型化技術や本田技研のエンジン技術というコアコンピタンスは、無数の技術や能力によって支えられています。
つまり、「無数の技術や能力の集合体=コアコンピタンス」になるということもできるでしょう。
そして、それらすべてが「理念」や「ミッション」によって支えられているということを忘れてはいけません。
地域NO.1の事務所(会社やお店も同じです)になるためのコアコンピタンス経営とは…
そもそも、何で地域NO.1の事務所(会社やお店)になるのか?
- 売上や従業員数など、事務所の規模で地域NO.1になる
- 弁護士の先生の事務所の場合には、例えば、交通事故、遺言相続、離婚の分野で地域NO.1になる
- 税理士の先生の場合には、例えば、飲食店や美容の税務会計の分野で地域NO.1になる
- 社会保険労務士の場合には、例えば、医療や福祉の労務管理の分野で地域NO.1になる
- 行政書士の事務所の場合には、例えば、建設業許可や国際業務の分野で地域NO.1になる
目標を設定することによって、行動計画(アクションプラン)が明確になります
上記は、士業の事務所を例にして記載していますが、あなたの会社やお店に置き換えて考えてみてください。
地域NO.1の事務所(会社やお店)になるために必要となる技術や能力とは?
- 理念やミッション
- 知識や業務能力
- 営業力
- 管理力
- その他の技術や能力
+
これらの技術や能力が複合的に向上することによって、コアコンピタンスを手に入れることができるようになります。
どうすれば必要となる技術や能力を上げていくことができるのか?
- 知識や業務能力を上げていくにはどうすればいいのか?
- 営業力を上げていくにはどうすればいいのか?
- 管理力を上げていくにはどうすればいいのか?
- その他の技術や能力を上げていくにはどうすればいいのか?
これらの方法については、ここに記載する必要もなく、すでにご存知だと思います。
重要なことは、すでにご存じであることを実行し、それを継続していくことです。
まずは、第1歩を踏み出してみましょう。
取扱業務の拡大や専門性の深化を進めることによって、コアコンピタンスを進化させる
どの仕事でも同じでしょうが、やり方さえわかれば、そのやり方を他の業務に応用して、取扱業務を拡大したり、専門性をさらに深めたりすることが可能になります。
そうなると、他の追随を許さないほどのコアコンピタンスに成長していくはずです。
コアコンピタンスは会社やお店だけのことではありません
個々人のコアコンピタンスを、野球で例えると(サッカーでも他のものでもいいですが…)
例えば、「ホームラン王」(誰よりも多くのホームランを打つことができるというコアコンピタンス)になるためには、ただ単にパワーがあるだけでなく、ボールをしっかりとらえることができる技術やボールを遠くへ飛ばす技術など、たくさんの技術や能力が必要となります。
これらの技術や能力を複合的に上げていくことによって、初めて、誰よりも多くのホームランを打つことができるというコアコンピタンスを手に入れることができるようになります。
あなたの今の仕事におけてどんなコアコンピタンスを作るのか?
- あなたが営業職の場合には、例えば、(同じ部署や営業所の中で)月間売上NO.1になる
- あなたが技術職の場合には…
- あなたが事務職の場合には…
- あなたが経理職の場合には…
- あなたが人事職の場合には…
- あなたが専業主婦の場合には…
何か目標を設定して、その目標に向けて行動することが自分自身の成長につながり、人生を豊かにしていくはずです。
そのために必要となる技術や能力とは?
- 人間性(信念や徳)
+ - スキル(技術や能力)
- 営業力
- 知識や業務能力
- 管理力
- その他の技術や能力
そのためにはどうすればいいのか?
例えば、コアコンピタンスとなるような営業力を身に付けるにはどうすればいいのか?
そのために必要なことは、ひとつではなく、いくつもあると思われます。
これらの技術や能力が複合的に向上することによって、コアコンピタンスを手に入れることができるようになります。
どんなことでも、まずは最初の第一歩を踏み出すことから始まります。
どんなことでもいいので、まずは第一歩を踏み出してみて、二歩、三歩と進めていきましょう。
「これは誰にも負けない」という自分自身のコアコンピタンスを手に入れようとすることが自分自身の成長につながり、人生を豊かにする
例えば、小さな会社や同じ部署やの中でNO.1になるようなコアコンピタンスは、他の会社や他の部署でも通用する技術や能力である可能性が非常に高くなります。
そして、何よりも、その技術や能力を身に付けることができたこと、その過程を経験していることは、仮に他の会社に転職した場合や他の部署に異動になった場合でも発揮することができるはずです。
そのことは、あなた自身の成長につながり、人生を豊かにするはずです。
まずは、同じ部署や営業所の中で、何かNO.1になることを目指してみるといいでしょう
- その部署の誰よりもエクセルに詳しい
- 誰よりも早くきれいでわかりやすい資料を作ることができる
ということもコアコンピタンスになります。
「そんな簡単なことでいいの?」と思われるかもしれませんが、どんなことでもいいですので、同じ部署や営業所の中で何かNO.1になることは非常に大切です。
コアコンピタンスを創り、磨き上げるのは自分自身である
あなたのコアコンピタンスはあなた自身が自分で創るものであり、誰かが創ってくれるものではありません。
誰かの助けが必要なこともあるでしょう。
その場合には、素直に、自分からその誰かに助言を求めることも非常に大切なことです。
個々人のコアコンピタンスから組織のコアコンピタンスへ、そして、組織のコアコンピタンスから個々人のコアコンピタンスへ
- その部署をどのように運営するのか
- その部署が他の部署に対してどのようなコアコンピタンスを持っている組織にするのか
そのことが、その部署の成績や業績につながっていきます。
そして、その部署が他の部署に対してどのような成績や業績を示すことができる組織なのか、それこそが、その組織のコアコンピタンスであると言えます。
- なぜ、あなたがその部署の長に選ばれたのか
- そして、あなたがその部署の長として何ができるのか
そのことをしっかり理解することがでれば、そのことがあなた自身の新たなコアコンピタンスになっていくはずです。