シュロスバーグ(偉い学者さん)によると、人生の転機には3つの種類があるそうです
- 予期していたことが起こる転機
- 予期していなかったことが起こる人生の転機
- 予期していたことが起こらない人生の転機
例えば、結婚、子供の誕生、引っ越しなど。
例えば、失業、配偶者の不倫、離婚、婚約破棄、病気、事故、災害、死など。
例えば、卒業できない、就職できない、昇進できない、結婚できなくなったなど。
この3つに合わせて、「自分の意思で起こす人生の転機」を加えたい
自分の人生は自分が創る(人生の転機を自分で引き寄せる)
こう書くと、ややもすれば「わがまま」という誤解を生んでしまう可能性もあるかもしれませんが、決して「わがまま」なのではなく、「自主的に、主体的に、自分らしく生きる」ということなんです。
たとえば、「離婚」や「仕事を辞めること」などマイナスイメージの転機であったとしても、「自主的に、主体的に、自分らしく生きる」ことによって、それは自分の意志で起こした人生の転機になるんです。
そうすると、そこからは「学び」が生まれ、その後の人生をプラスに変えることができる。
決してマイナスではありません。
人生の転機をマイナスイメージに考えるのか、それともポジティブにとらえるのかはすべて自分自身の考え方なんです。
誰にも理解してもらわなくてもいい
だって、そもそも自分と他の人は違うんだから、理解してもらえなくて当然だし、あなたを理解しようとしない人には理解してもらう必要はありません。
自分が自分を理解してあげて、1歩踏み出す勇気を持つことのほうが遥かに大切だと思います。
そのほうが心が軽くなることもあるはず。
自分の人生の責任を取るのは、他人ではなく、自分自身。
だから、人生の転機を自分らしく生きよう。
マイナスイメージの人生の転機(離婚や離職など)は、あなた自身の考え方次第で良くも悪くもどうにでも変わります
よく例えられるのが、「コップの中に半分入った水」をどう考えるのか…ということ
コップに水が「半分も」入っている。
キャリアコンサルタントや心理系の勉強をしていると出てくることがありますが、これらは、「半分しか」という思い込みを「半分も」という考え方に変えるなど、心理的な側面からの考え方やとらえ方だといえます。
そして、もうひとつ… (ただ単に)コップに水が半分入っている。
これは、仏教や禅の根本的な考え方といえます。
心理的側面を排した、一喜一憂などしないで「ただ」「今を生きる」という考え方です。
「半分も入っている」と「半分入っている」のどちらが良いとか、正しいとかではなく、ただひとついえるのは、どちらも「半分しか入ってない」ではないということ。
マイナスイメージの人生の転機をプラスに変えるのはあなた自身に他なりません
マイナスイメージの人生の転機であっても、必ずそこから学ぶことがあるはずです
マイナスイメージの人生の転機であっても、そこから何かを学び、次に活かすことができれば、それはマイナスイメージの転機ではなくなります。
- なぜそのようなことになったのか
- 上司や他の社員の方との関係において、もう少しこうしておけば良かったんじゃないか
ということを振り返ることは非常に重要です。
そうすることによって何かを学ぶことができれば、それはマイナスイメージの人生の転機ではなく、必ず大きなプラスをもたらす人生の転機になるはずです。
そうすることによって、新たな自分に生まれ変わる人生の転機になります
たとえマイナスイメージの人生の転機であったとしても、そこから何かを学び、それを活かすことができれば、それはプラスの転機になります。
そういう意味では、どんな人生の転機もプラスの人生の転機になり、新たな自分に生まれ変わるチャンスとなります。
人生の転機に自分の本当の力が湧き上がってきます
自ら離婚や離職を選んだ(夫や妻から離婚を切り出されたとしても離婚すると決めたのは自分です)のですから、新たな自分に生まれ変わる人生の転機となるでしょうし、そうしなければいけないと思います。
「新たな自分に生まれ変わるチャンスに力を発揮しなければ、いつ力を発揮するのか…」そう思うと心が軽くなり、おのずと力が湧き上がってくるはずです。
人生の転機は「きっかけ」にすぎません
人生の転機をどのような「きっかけ」にするのかは、人生の転機をどのように考えるのか、そして、その前の準備やその後の対処によって異なってきます。
自分の人生を自分で創るという考え方が非常に重要です。
数年後、あの時の自分の判断や選択をどう思うのかは、その後の自分の生き方によって異なりますので、結局のところ、人生の転機はただのきっかけにすぎず、その後の生き方のほうが何倍も大切だと思います。
いくつかの支援があれば、離婚や離職など、マイナスイメージの人生の転機も乗り越えられるはずです
心理的な支援
離婚や離職などは心理的なストレスが大きくなることが多いですので、家族や友人などの支えが必要となることがあります。
家族や友人などの身近な人にはなかなか相談ができないという方もいらっしゃると思いますので、そういう場合には、キャリアコンサルタントやカウンセラーなどに相談してみるといいでしょう。
ひとりで抱え込まないことが非常に重要です。
物質的な支援
住む家はあるのか、お金はあるのか…
衣食住やお金は、「生きる」ということにおいて、現実的で、非常に重要な問題のひとつですので見過ごすわけにはいきませんし、衣食住の最低限の充実によって心の安定につながるということもいえるでしょう。
落ち着くまで親元に帰って、力を蓄えるということもいいでしょう。
また、離婚の場合には、慰謝料や養育費をどうするのか、特にお子さんがいらっしゃる場合には現実的な問題です。
最低限のものは確保しておきたいところです。
公的な支援
離婚の場合には、児童手当や、ひとり親家庭を支援する制度を調べてみて、利用できるものを利用させていただくというスタンスは重要です。
離職の場合には、失業保険や職業訓練など、自分にとって必要な公的な支援を利用させていただくといいでしょう。
今までたくさんの税金や保険料を支払ってきているはずです。
困った時にはお互いさまという気持ちで利用させていただきましょう。
専門家の支援
人生の転機をひとりで乗り越えるのは非常に大きな負担があるのが事実です。
そういう場合には、専門家にご相談ご依頼なさるのも人生の転機を乗り換えるためには必要かもしれません。
最後に、「人生の転機」とは…
人生の転機とは「自主的に、主体的に、自分らしく生きる」ためのチャンスである
- 天が与えてくれた、運命としての転機 「天機」
- 新たに気持ちを切り替える転機 「転気」
人生の転機とは「きっかけ」である
このページをご覧いただいたことが、あなたにとって人生の転機の「きっかけ」になれば幸いです。