今(または以前)の仕事は自分に合っていますか?
どういうところが自分に合っていて、どういうところが合っていないのでしょうか…?
仕事について重視するポイントは、人それぞれによって異なりますし、同じ人でも時期によっても異なることもあります。
そして、同じ仕事でも、その仕事に合っているところと合っていないところがあるというのも事実です。
つまり、その仕事が自分に合っているかどうかについての重要なポイントは、一面的ではなく、非常に複雑ですので、完全に自分自身に合っている仕事を見つけることは簡単ではないとも言えます。
また、働き方や生き方の問題もありますので非常に複雑な問題です。
そう考えると、多くの人が仕事で悩むことは当然だということもできるでしょう。
できるだけストレスのない仕事を…
きるだけ豊かな人生を…
では、自分に合った仕事を見つけるにはどうすればいいのでしょうか?
自分に合った仕事とは何か…
自分に合った仕事のことを天職ということがあります。
そして、この天職の見つけ方として、「天職の3つの輪」というのがあります。
- (自分が)やりたいこと
- (自分に)できること
- 世の中で求められていること
です。
そして、この3つが重なる部分のこと(3つのマッチング)を天職といいます。
- (自分が)やりたいこと、なりたい自分
- (自分に)できること
- 世の中で求められていること
を整理して
- マッチングさせる
ことだといえるのです。
自分がやりたいこと(want)ってなんだろう…?
あなたがやりたいことってなんですか?
でも…
- 自分がやりたいことを見つけることができない
- 自分がやりたいことをすることができない
というか、そもそも仕事をやりたくてやっているわけではない…
じゃあ、なぜ仕事しているのかって?
- それが仕事だから…
- 自分や家族が生きていくため…
実はそういう人も多いのではないかと思います
- 仕事なんて、人生のほんの一部に過ぎない
- でも、仕事をしなければ生きていきにくいし、好きなこともできない
だったら、「仕事を中心に考えてもいい」し、「仕事以外を中心にして仕事を考えてもいい」んじゃないか?ということなんです
- 自分がやりたいことは、仕事ではなく、自分の趣味なんだということでもいい
- 家族との生活を中心にして、ある一定の収入があればそれでいいということでもいい
この場合で考えると、自分や家族が生活できるお金を稼いで、自分や家族のための時間や費用を捻出できる仕事が天職だといえると思います。
周りがどう思おうと、自分(自分たち)が納得していれば、どんな仕事でも働き方でもいいんです。
だって、価値観は人それぞれであり、他の人とは違うから。
大切なことが、やりがいを含む仕事の内容なのか、会社名なのか、収入なのか、家族との時間なのか、それとも自分の生き方なのか…
それぞれ、その人の生き方や考え方が尊いということです。
それでも、仕事をしなければ生きていくのは難しいわけで…
であれば、仕事にもできるだけ自分のやりたいことを反映させることが必要だということになります。
「でも、やりたい仕事なんかないんだよ…」という場合には、「できればやりたくない仕事をできるだけ外す」ようにすればいいということでもありますよね。
つまり、wantには、not wantも含むということ(←英語の表現は間違っているかも…)。
「やりたいこと」「やりたくないこと」を整理(自己理解)してみよう
いきなり、そう言われてもなかなか難しいかもしれませんが、ひとつずつ、ひとつずつ書いていきましょう。
そうすると、ある程度、「自分」が見えてくる… かもしれません。
カッコつける必要もないし、恥ずかしがる必要もありません。
あるがままの、「今の自分」、そして、「興味があること」や「願望」を書き出していって整理していきましょう。
もちろん「お金を稼ぎたい」ということでもOKです。
興味があることや願望を整理したり、範囲を広げていくことは、今後の自分の可能性を広げることになります。
自分にできること(can)ってなんだろう?
あなたにできることってなんですか?
「そう言われても大して何もできないですよ…」と考えている人もいるかもしれませんが、実はそうではありません。
実は、あなたにできることはたくさんあるかもしれません。
- 資格や免許
- 今までの経験や実績
にわけて考えることができます。
資格や免許
資格や免許は、その人の能力やスキルを判断するための、客観的でわかりやすい方法となります。
人間性重視と言われますが、その前に、ある一定の能力やスキルがあることも前提となることが非常に多いのも事実です。
まず、資格や免許として考えられるのは、仕事をするうえで必要となる資格や免許だろうと思います。
- 不動産会社の場合には宅建士の資格を持っている
- 製造業の場合には専門的な機械を操作する資格を持っている
- 運送会社の場合には大型車両の運転免許を持っている
こういう資格や免許は、その資格や免許がなければ、その仕事ができないというものですので、就職をしたり、昇給や昇進をしたりするためには必要となるものと言えますので非常に重要です。
一方で、幼い頃から続けてきた習い事や趣味など、仕事をするうえで直接的に必要とはならないかもしれないけれど参考になる資格や免許もあります
- ある程度知識や教養を証明するもの
- その人の努力や継続性を表すもの
- その人の興味を表すもの
としての意味がある資格や免許もあります。
こういう資格や免許もその人を表すものとして非常に重要です。
また、自分自身の趣味や興味を広げたり深めたりすることによって、仕事以外の部においても幅が広がり、豊かな人生を送ることも可能になります。
今までの経験や実績
大学生の場合
大学生の場合には、会社員としての勤務経験がありませんので、「大学時代のゼミやサークルでの活動やアルバイトを通じての経験」ということになるでしょう。
- ゼミやサークルでは、こんなことをして、その時にこんな役割を担当して、こういうことを体験してこういうことを学ぶことができた
- アルバイトではこういうアルバイトをしてこんな業務を担当してこういう体験をすることができてそれによってこういうことを学ぶことができた、一度もアルバイトに遅刻したり休んだりしなかったなど
大学生の場合には仕事上のスキルというよりも、協調性、信頼性や意欲など、人間性や人間関係の部分になるかもしれません。
若年者の場合
若年者の場合には、「今までの会社での経験や実績」ということになるでしょう。
- 今までの会社では、どういう仕事を担当して、それによってどういうことを学ぶことができたか、そして、それを今後どのように活かすことができるのか、どのように貢献することができるのか
- 今までの会社ではどういう実績を上げてきたのか、そして、それを今後どのように活かすことができるのか、どのように貢献することができるのか
若年者の場合には、協調性や信頼性などの人間性や人間関係の部分に合わせて、仕事上のスキルが必要となり、その部分のウエートが増してきます。
40歳前後以上の場合
40歳前後以上の場合には、「今までの会社での経験や実績」がさらに重視されるでしょう。
- 今までの会社では、どういう仕事を担当して、どういう実績を上げてきたのか、そして、それを今後どのように活かすことができるのか、どのように貢献することができるのか
40歳前後以上の場合には、マネージメントの管理能力、推進力や管理的立場としての人間性の部分のウエートが増してきます。
自分ができること(can)を整理(棚卸)してみよう
いきなり、そう言われてもなかなか難しいかもしれませんが、ひとつずつ、ひとつずつ書いていきましょう。
そうすると、ある程度、「自分」が見えてくる… かもしれません。
カッコつける必要もないし、恥ずかしがる必要もありません。
資格や免許 | |
今までの経験や実績 | ○年○月○日から○年○月○日 株式会社○○○○○ 担当業務 どういうことを学ぶことができたか 今後にどう活かすことができるか |
「できること」や「経験」を継続的に増やしていくことも非常に重要となります
自分の可能性を高めるために、これからも継続的にできることや経験を増やしていくことが大切です。
世の中で求められていること(needs)ってなんだろう?
崇高なことをいうと…
- 世の中や人の役に立つかどうか
- 社会に貢献できるか
そして、現実的に仕事について考えると、これにあわせて…
- 求人や募集がある
- ある一定の給料がもらえる
実際にどのような条件でどのような求人募集があるのを調べてみるといいでしょう。
最後にもう1度まとめると…
- 「自分がやりたいこと」や「自分ができること」が、
- 「世の中や人の役に立つこと」であり、「社会に貢献できること」であって
- 「求人や募集」があり、「ある一定の給料」がもらえる
仕事を整理することが必要です。
そして、天職といえる仕事をするには、自分の「やりたいこと」や「できること」を整理して、天職といえる仕事(なりたい自分)を見つけ、今の自分に足りないことをしっかり把握し、そこに向けて自分を高めていくことが大切だということになります。