もっと言うと、バーナム効果とは、本当は「誰にでも当てはまるような曖昧で一般的なこと」なのに、「あたかも自分に当てはまる(当たってる!)と捉えてしまうこと」を言います。
占いなどで使われることが多いですよね。
アメリカの心理学者ポール・ミールという先生が、興行師フィニアス・テイラー・バーナムさんの「誰にでも当てはまる要点というものがある」という言葉から名付けたと言われていますので、もちろん、ちゃんとした(?)心理学的な効果なんです。
バーナム効果とはテクニックである
バーナム効果は、テクニックによって「あなたは…」とか、「○○さんは…」とかにしてしまうということなんです
そもそも、「誰にでも当てはまるような曖昧で一般的なこと」、つまり、「(本当は)誰にでも当てはまること」なんです。
これを外してはいけません。
でも、それを、あたかも、「その人本人(だけ)に当てはまるかのように相手に伝える」というテクニックなんですよ。
- そもそも、本当は、「A」ということは多くの人に該当する
つまり、本当は「みなさん」なんですよね? - でも、その、「A」ということを「あなたは…」とか、「○○さんは…」とかにしてしまう
ということなんです
これがバーナム効果ってやつです。
このバーナム効果のテクニックをうまく使えるようになると「あの人は私のことをすごくよくわかってくれる良い人だ」って思ってもらえるってことなんです
あの人は、私のことをすごくよくわかってくれていると思っていたのに、実は、バーナム効果を活用して、誰にでも当てはまることを、あたかも私のことを理解してくれているかのように振る舞っていただけだったという…
でも、初対面の人やまだ関係性が深くない人とのコミュニケーションにおいてはすごく良いテクニックのひとつだと言えませんか?
これってすごく重要ですよね。
バーナム効果は、テクニックですから、パターン化できますし、応用もできるということなんです
しかも、あなたも簡単に身に付けることができるということです。
多少の訓練は必要ですが…
よく当たると言われている占い師さんも、実は、バーナム効果のテクニックをうまく活用していると言われることがあります。
つまり、専門の技術や知識とともに、バーナム効果などの心理学的な効果のことも勉強して身に付けることが必要だということですよね?
- その分野の専門知識や経験を身に付ける
- それに合わせて、心理学的な効果やコミュニケーションなどの勉強をして身に付ける
- さらに、ホームページやブログなどの集客方法も身に付ける
つまり、その分野の専門知識や経験+αが必要だというこということです。
どの分野でも当てはまると言えますよね?
バーナム効果は「当てる」ことではなく「外さない」ことがめちゃくちゃ大切です
否定疑問文の表現にして優しく問いかける
- 寒くないですか?
- 痛くないですか?
- (もしかして)~ではないですか?
- (もしかすると)~ということはありませんか?
否定疑問文の表現にすると、優しく聴こえますよね?
バーナム効果そのものではありませんが、こういう話をしながら相手とコミュニケーションを取っていくことができます。
まぁ、どちらかと言うと、バーナム効果を活用する前の、ラポールの形成の段階や準備段階と言ってもいいかもしれませんね。
もちろん、バーナム効果を活用するためにはこの段階もとても大切です。
マルチプルアウトの表現にして外しにくくする
マルチプルアウトとは、曖昧な表現を使って、どのような意味にでも解釈できる方法です。
つまり、ズバリ当てに行くのではなく、「外さない」ということなんですよね…
だって、ズバリなんかわかるはずがありませんからね…
当てるのではなく、外さないということなんです。
外さないということは、「当たってる!」と思う人もいるということなんですよね。
事前にバーナム効果にかかりやすい状態になってる場合もありますよね?
例えば、友達や知人に、よく当たると有名な占い師さんを紹介されて、占いに行った場合。
最初から当たると思って素直に占いに行くと、曖昧な、誰にでも当てはまることを言われても「当たってる!!」ってなりますよ。
でしょ?
要は、すでにかかりやすい状態になっているってこと。
だから、曖昧な誰にでも当てはまることを言われても「当たってる!!」ってなりやすいってことですよ。
すでに、バーナム効果を発揮しやすい状態になっているということです。
だから、当たるって有名な占い師さんは、どんどん当たるって有名な占い師さんになるってことなんですよ。
バーナム効果、恐るべし。
その人を観察して、その人が言って欲しいこと(セルフイメージ)を伝えるというのも効果がありますよね
結局、バーナム効果のテクニックって、あなたのことをわかってますよということを伝える方法ですので、そういう意味では、その人が言って欲しいこと(セルフイメージ)を言ってあげるというのも効果がありますよね?
簡単ですよ。
言って欲しいことを言ってあげるんですよ。
「おしゃれですよね」って。
そして、内面のことを言うのも大切です。
「細かなお心遣いをなさる方のように感じますが、そういうところはありませんか?(そう言われることはありませんか?)」
もちろん、テキトーではダメですよ。
でも、ある程度、観察しているとわかることもあるはずです。
そして、観察して、その人に当たってそうな、実は「誰にでも当てはまるような曖昧で一般的なこと」を言うっていうことです。
逆のことを2つを組み合わせると外す可能性が少なくなります
例えば
- 控えめなところがあるようですが、一方で、芯の強いところがおありのように感じますが、そういうところはありませんか?
- すごく積極的なところもある反面、お悩みやお困りのことはありませんか?
- 順調そうですよね。悩みやお困りのこともなさそうですよね?
バーナム効果も相手が主体なんです
相手が主体で、相手のことを考えて考えて考えるんです
- カウンセリングやコミュニケーションでいうと「傾聴」
- 論語でいうと「仁」
- マーケティングやライティングでいうと「ベネフィット」
すべて相手が主体なんです
相手のことを考えて考えて考えるんです。
最初のうちは、相手のことがあまりよくわからないから、否定疑問文で優しく問いかけたり、マルチプルアウトの表現にして、当てようとするのではなく、外さないようにするんですよね。
バーナム効果を(同じ相手に)使いすぎるのは注意が必要ですよ
バーナム効果は関係性が深くなってくるとあまり使えないんです。
だって、誰にでも当てはまることを言っているだけであって、結局、大したこと言ってないんだから。
初対面とか、たま~に会う人とか、まだ関係性が深くない場合だったら良いかもしれませんが、何度もバーナム効果のテクニックを使いすぎると…
- 底が知れてるというか
- うわべだけというか
- テキトーというか
- 調子のいいヤツというか
そういうふうに思われてしまう可能性もありますよね?
バーナム効果のテクニックを使いすぎると、ただのお調子者のバカになってしまいます。
お上品に使いましょう。
バーナム効果をコピーライティングに活用することもできるんです
お客さんのベネフィットを考えて考えて考える
ベネフィットとは、簡単にいうと、お客さんの悩みの解消やお客さんの幸せです。
価値観が多様化している現代においては、もちろん、誰にも当てはまるベネフィットというのはないかもしれませんし、非常に難しいことでもあるかもしれません。
でも、その商品やサービスがターゲットとしているお客さんに共通しているベネフィットを2つ程度見つけ出すことはできなくはありません。
- ターゲットは・・・で
- その商品の効果は○○○○と○○○○で
- ネフィットは・・・・と・・・・
簡単じゃないですか?
これは、その商品やサービスを使った人、誰にでも当てはまることなんです。
これを「あなた」に変える、たったそれだけでいいんです
もちろん、「あなた」という言葉をそのまま使う必要はありませんが、その人に対してピンポイントに訴求するというイメージですよね。
相手が、「この商品やサービスは私に合ってるかも…」って思うことが大切です。
これがバーナム効果ということなんです。
ホームページやブログの集客に活用できると思いませんか?