ピグマリオン効果を理解して活用すれば人間関係はもっと良くなります

ピグマリオン効果とは…
ピグマリオン効果とは、「人間は期待された通りに成果を出す傾向がある」というもので、アメリカの教育心理学者ロバート・ローゼンタールが発表した心理学的な効果です。

つまり、「人間は期待に応えたいと(自然に)考えている傾向にある」ということでもありますよね?

「傾向」ですので、もちろん絶対的にすべてのケースに当てはまるということではありませんが、そういう傾向にあるということは非常に大切です。

まぁ、いずれにしても、「人間は期待された通りに成果を出す傾向がある」というピグマリオン効果を知っているのと知らないのとではかなりの違いが出てくるということは言えるのではないでしょうか?

ピグマリオン効果のポイントは「期待」ですよね?

そう!成果より期待のほうが大切なんだよ!

だから、ピグマリオン効果とは、人間は期待された通りに成果を「出そう」とする傾向があるのほうが正しいんじゃない?

ロバート・ローゼンタール先生、生意気なこと言ってごめんなさい。

「成果を出す」というのは、まさに「結果」という事実であって、期待された通りの成果を出そうとしてがんばったけど、期待通りの成果が出なかった人もいるんじゃない?って思うのよ。

本当はね…

もちろん、人間の心の奥のことまではっきりはわからないから、実験で証明することができないので、実験としてはどうしても誰もが目に見える結果で証明するしかないと思うんですよ。

このことは本当に仕方がないと思うんです。

実際は、期待通りの成果を出した人よりも、「期待通りの成果そうとしてがんばった人」はもっと多いってことですよね?

私みたいな超素直な人間はそう思うのです…

  • めちゃくちゃがんばってたけど、期限までに間に合わなかった…
  • もうちょっとのところまで来てたのに期待されていた成果に届かなかった…
  • 一生懸命やってるけど、なぜか不器用な人とか…

私も含めてね、こういう人たちにちゃんと光を当てたいですよね。

そうしないと悲しいじゃない?

だから、ピグマリオン効果とは「(多くの)人間は期待された通りに成果を「出そう」とする傾向がある」というふうに考えることにしようと思う。

成果が出る出ないに関係なくね…

ってことは、期待通りの成果を出そうとしてがんばったことも評価しないとダメなんじゃない?

もちろん成果を出したことに対する報酬みたいなのは妥当だと思うんです。

でも、やはり、期待通りの成果を出そうとしてがんばったことも評価しないとダメなんじゃない?とも思うんですよね。

例えば、かけっこで、1位と2位の子供だけ豪華なお菓子をもらえるってなると、3位以下の子供たちはすねちゃうんじゃない?

もちろん、競争なんだから仕方ないと思うのよ… でも、3位以下の子供も一生懸命走ったわけでしょ?

ほとんどの子供はね…

だから、何か評価してあげて欲しいのよ…

まぁ、これは親とかおじいちゃんやおばあちゃんの役目かもね…

でも、成果だけを評価すると、がんばったのに成果を出せなかった人はすねちゃって、次からは、がんばったって意味ないじゃん?みたいになってしまうのよね…

やっぱりね、誰か、その人のがんばりを評価してあげる(してあげるって上から目線じゃなくてね)ってこともすごく大切なんじゃない?

なんかそう思ってしまうんですよね…

評価するところまで行かないとしても、期待に応えようとがんばったことを認めて、ねぎらうことも大切だと思うんです。

そして、今後の改善策を一緒に考えて、その実行を支援していくということもとても大切だと思います。

「人間は期待された通りに成果を出そうとする傾向がある」ということは、成果を出して欲しければ、そのように期待すればいいということですよね?

ということは、成果が出なかったら罰せられるという後ろ向きな考え方ではダメなんですよね

成果が出なかったら上司に怒られるとか、親に怒られるっていうのは違いますよね?

だって、義務でしょ?

「罰せられたくなかったら成果を出しやがれ!」っていう…

「成果が出なかったら罰せられる」というケースでは、罰せられないようにしようという後ろ向きな発想になってしまい、とにかく罰せられない方法を探し出そうとしまうんですよね…

これでは成果を出すことはできないですよ。

成果を出したとしては、それは罰せられない程度の無難な成果に過ぎません。

これでは成長を促すことができないのは明らかですよね?

やっぱり、期待に応えようとする前向きな考え方が大切です。

期待の内容というか、期待の仕方も重要ですよね

もちろん、期待に押しつぶされるほどの過度な期待をしては、逆にプレッシャーになってしまって期待通りの成果を出すことができないということもあるでしょうが、いずれにしても大切なのは期待なんです。

期待の内容、期待の仕方を含めてね。

そもそも人が期待に応えようとするというのは信頼関係があるからなんですよね

信頼関係とまで言えなくても、少なくとも不信感を持っているような関係では期待に応えようとは思いませんよね?

そう思いませんか?

だって、嫌な人のためにがんばれないですよ。

私はね。 そんな良い人間じゃないから…

信頼関係があるからこそ、期待に応えようとがんばれるっていうことなんですよ。

ということは、ピグマリオン効果を十分に発揮させるには、まずは信頼関係の構築が必要ってことだよね

そりゃそうだよ…

  • なんで嫌な人の期待に応えないといけない?
  • っていうか、その人の期待に応えて何になる?
  • その人の手柄になるだけだろ?

すごく人間味あふれる内容になってきてるけど、心理的な効果って無意識なんですよね…

だから、嫌な人のためにがんばろうなんて気持ちにはならないんですよ。

どう考えても無意識的にはね…

もしがんばるとすれば、その人から嫌味なことを言われたくないからとかそっちのほうなんですよね。

でも…

  • その人との間に信頼関係があって
  • その人に期待されてて
  • しかも、がんんばってることも認めてくれて
  • 成果を出したらほめてくれたりすれば…

そりゃ、大人だってがんばちゃうよね?

結局は人間なんだからほんとはすごく単純なんです
  1. 信頼関係があれば、人間は期待された通りに成果を出そうとする傾向がある
  2. そして、成果を出そうとしたことについてしっかり評価する
  3. また、期待に応えようとする
  4. そして、また成果が出なくても評価する
  5. 成果が出るように一緒に工夫する
  6. そして、また期待に応えようとする

ってことは、ピグマリオン効果をうまく活用するには、信頼関係を前提として、相手に対して期待していることが伝わらなければいけないってことですよね

単純なうわべだけの言葉じゃなくて、行動も含めて。

しかも、押し付けでもなく。

なんで、こんな単純なことに気付かなかったんだ…って。

でも、自分も含めて、世の中を見渡してみると、ピグマリオン効果をうまく活用できてるかというとそうでもないんですよね。

やっぱり、ピグマリオン効果をしっかり意識して行動するかしないか、それが大切なんです。

もちろん、ピグマリオン効果だけじゃなく…

それと、ポジティブを忘れちゃダメですよね

これも大切ですよね。

とにかく、ポジティブな言葉を使おう。

笑顔で。

相手にも自分にも。