そもそも、ベネフィットとメリットの違いってわかりますか?
マーケティングやライティングのことを勉強していると、「ベネフィットを表現しましょう」「ベネフィットを書きましょう」というのがよく出てきますよね?
でも、そもそも、「ベネフィットの意味とは何なんだ?」と思うわけですよ…
ベネフィットの意味を調べてみると…
- 製品やサービスを利用することで消費者が得られる有形、無形の価値
- 商品を使用することで得られる利便性や満足感
- 恩恵
- 有形、無形の価値
- 利便性や満足感
- 恩恵
ということです。
ちなみに、メリットの意味を調べてみると…
- ある物事を行なって生じる利益
- 功績
「メリットがある」とか、「メリットがない」というふうに使いますよね。
- (直接的な)利益
ということです。
つまり、メリットとベネフィットの違いとは…
商品やサービスから生じる直接的な利益(マーケティング的には他社と差別化できる利益、これがメリット)
そして、それによって得られる
- 有形、無形の価値
- 利便性や満足感
- 恩恵
(これがベネフィット)
と考えていいでしょう。
つまり、考え方としては、先に他社と差別化できるメリットがあって、それによってベネフィットが得られるという流れです
一般的に、この流れにするほうが、自然で、わかりやすいですよね?
もちろん、逆説的に、営業マンの方が口頭で商品やサービスの説明をする時や、ライターの方がライティングをする時には、先にベネフィットを伝えて、その後に、その説明として、商品やサービスのメリットを説明するということでもいいでしょう。
コピーライティングでは実際によくありますよね?
画像でベネフィットを表現したり…
でも、実際の考え方は、先にメリットあって、それによるベネフィットがあるということです。
つまり、メリットとベネフィットの一般的な考え方としては…
- 商品やサービスがある
- これを使うと、こういう(直接的な)他社と差別化できる効果がある
- だから、こういう利便性や満足感を得られる
- この商品やサービスを買おうよ!
逆に、先にベネフィットを表現するとすると…
- こういう満足感や恩恵を得られるよ!(あなたも得たくないかい?)
- だって、これを使うと、(他社と差別化できる)こういう効果があるからなんだよ(だから、こういう満足感や恩恵を得られるんだよ)
- それがこの商品やサービスなんだ
- これ、すごくいいでしょ?
- 欲しくない?
なんか、深夜の通販番組みたいですみません…
でも、このやり方ですごく大きくなった通販会社もありますからね
まぁ、これをどうスマートにやるかですよ、結局は。
- どんな楽しいことができるのか
- どんな楽しいことが起きるのか
- 苦しいことや面倒なことが解消されるのか
ってことなんです。
つまり、つまり、ベネフィットとは、「この商品やサービスを使うとこんな幸せになりますよ」ってことなんですよ
例えば、ずいぶん前ですが、デジカメが流行ってた頃の通販番組で…(私の記憶違いだったらごめんなさい)。
「このデジカメでお孫さんの写真を撮って、パソコンで編集して、プリンターでプリントアウトしたら、こんなかわいいカレンダーができるんですよ!」
「だって、このデジカメは○○○万画素なんです、きれいでしょ?」
「それをお孫さんに送ってあげれば喜びますよ!」
「しかも、プリンターもついてて、この値段ですよ!」
みたいにやるわけです(私の記憶違いだったらごめんなさい)。
しかも、嫌みなく、サラッとね。
つまり、このデジカメやパソコンを買えば、お孫さんにも会えるし、電話でも話せるんです
つまり、つまり、お孫さんと仲良くなれるんですよ。
すごいベネフィットでしょ?
もう、○○○万画素とか、値段とか、そんなに関係ないですよ、ベネフィットが強烈すぎて…(笑)
欲しくなっちゃうんですよ。
すごいですよね?
発想が…
しかも、デジカメそのものも周りに自慢できて、しかも、自分で作ったカレンダーも自慢できるわけですよ。
脱帽します。
やっぱ、すごいですよ。
すごすぎて、感動して、涙が出てきそうですよね。
つまり、ベネフィットって、「お客さんが幸せになる方法の提案」なんですよ
「この商品やサービスをこうやって使うと、こんなに楽しいよ」ってね
つまり、結局は、どうやってその商品やサービスを売るのかってことなんだけど、そういう直接的な表現ではなく、その商品やサービスの使い方の提案なんですよ、ベネフィットって…
でしょ?
- 楽しくなる方法
- 幸せになる方法
- 悩みが解消される方法
の提案なんですよ。
そう考えると、ベネフィットって楽しいですよね?
どうやって売るかを考えると大変ですよ。
苦しいですよ。
でも、「その商品やサービスを使うと、こんな幸せになるよ」って、使い方を提案しようと思って考えると、楽しくなってくるでしょ?
お客さんはそういう商品を使いたいわけですよね、きっと。
では、実際にベネフィットを考えてみよう
まず、最初にやるべきことは、「ターゲットを設定する」ということです
その商品やサービスを使ってもらいたいお客さんですよね。
これが定まらなければ先に進むことができません。
あなたの商品やサービスを使ってもらいたいお客さんとはどんなお客さんですか?
次に、「そのお客さんにアピールしたいメリット」をいくつか挙げていきます
もちろん、その商品やサービスの(他社と差別化できる)メリットです。
いくつか出てくるでしょう。
その中で、ターゲットとなるお客さんに最もアピールしたいメリットを2つほどに絞ります。
そして、「その商品やサービスをこういうふうに使ったら幸せだよ」というのを考えます
これがベネフィットですよね。
ターゲットとなるお客さんがその商品やサービスを使うとどんな楽しいことが待っていますか?