訪問介護を開業するための人員基準と設備要件

訪問介護の人員基準

訪問介護を開業するためには次の3つの職種の人員基準をクリアする必要があります。

1.管理者

資格要件人員基準
管理者なし専らその職務に従事する常勤の者1人

訪問介護事業所の管理者は、資格要件はありませんが、常勤である必要があります。

なお、管理者はサービス提供責任者との兼務が可能ですので、会社(事業所)の代表者が管理者とサービス提供責任者を兼務されることが多いと思います。

2.サービス提供責任者

資格要件人員基準
サービス提供責任者
  • 介護福祉士
  • 介護職員基礎研修課程修了者
  • 介護職員実務者研修課程修了者
  • 看護師、准看護師、保健師
  • 訪問介護員養成研修1級課程修了者
  • 訪問介護員養成研修2級課程修了者(平成25年4月以降の初任者研修終了者含む)であって、3年以上介護等の業務に従事した経験を有する者
訪問介護員の中から専ら指定訪問介護の職務に従事する常勤の者1人以上

訪問介護事業所のサービス提供責任者は、ご利用者40人までは1人、ご利用者が40人を超えると2人必要となります。

なお、この場合には、常勤のサービス提供責任者1人にあわせて、非常勤(常勤換算0.5以上)のサービス提供責任者1人で人員基準をクリアできる市町村が多いと思われます(市町村に要確認)。

ただ、上記のケースでも、特定事業所加算を取得する場合には、サービス提供責任者の要件として、サービス提供責任者は2人とも常勤である必要があります(特定事業所加算取得時に要確認)。

3.訪問介護員(登録ヘルパー)

資格要件人員基準
訪問介護員
(登録ヘルパー)
  • 介護福祉士、看護師、准看護師、保健師
  • 介護職員基礎研修課程修了者、実務者研修終了者
  • 訪問介護員養成研修1級~2級課程修了者
常勤換算方法で2.5人以上(サービス提供責任者含む。)

常勤換算2.5人以上の人員基準について簡単に説明すると…

前提として、常勤を1日8時間、週5日で週40時間とします(もちろん、1日7時間で週35時間でもかまいません)。

職種名前勤務形態勤務時間常勤換算
管理者兼サービス提供責任者Aさん常勤週40時間1.0
登録ヘルパーBさん非常勤週20時間0.5
登録ヘルパーCさん非常勤週20時間0.5
登録ヘルパーDさん非常勤週12時間0.3
登録ヘルパーEさん非常勤週12時間0.3

上記の計算例では、管理者兼サービス提供責任者Aさん1.0、登録ヘルパーBさんからEさんの合計が1.6で、常勤換算2.6人となります。

もちろん、他の組み合わせも可能です。


関連ページ

[具体例]訪問介護の常勤換算の計算方法


訪問介護の事業所の設備要件

訪問介護を開業するためには次の設備要件をクリアする必要があります。

設備内容
訪問介護事業の運営を行うために必要な広さの専用の区画 つまり、訪問介護を行う事業所(事務所)のことです。
  • 事務室
    職員、設備備品が収容できる広さを確保する。
  • 相談室
    パーテーションの設置等により相談の内容が漏えいしないよう配慮する。
必要な設備・備品
  • 訪問介護事業を実施するために必要な設備・備品(鍵付き書庫など)
  • 手指を洗浄するための設備等感染症予防のための設備・備品
もちろん、これ以外にデスクやパソコンなどが必要となります。

1.訪問介護を行う事業所(事務所)

個人情報の保護の観点から、原則として、代表者の方のご自宅ではなく、別に事務所を借りることが望ましいと思われます(多くのケースで事務所を賃貸されていると思われます)。

ただ、仮にご自宅を事務所とする場合には、いわゆる一戸建ての1階部分又は2階部分として、居住スペースと事業所スペースを明確に区切る必要があります(事前に市町村に要確認)。

なお、ご自宅がマンションの場合には事業所として許可がされないケースが多いと思われます。

2.必要な設備・備品

事務スペース(デスクの数)、相談スペース(プライバシーの保護)、鍵付き書庫(個人情報の保護)、消毒用石鹸とペーパータオル(感染症予防)についてはどの市町村でも確認されると思われます。

なお、市町村によっては、訪問介護の指定申請をする際に写真が数十枚も必要となることがあります。